§Burning Star§

□Episode.7
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in秘密基地―



太一「凄いぜ!街はもう幸村の話で持ちきりだ!!」



秘密基地では、幸村の話で盛り上がっている。


トシ、早雲、兼続を打倒し、瞬く間に一躍時の人になった幸村。


そして、私。

私の話は多分…あの力だろう。
トシと兼続をいとも簡単に倒したんだから


しかし、幸村・私の過去を知らない者達はある疑問を持つ。


"これほどまでに強いバトラーが何故、今まで表に出ていなかったのか?"と…


勿論、私は知ってる。幸村の過去。



私は、イレギュラー。誰も過去なんて知らないし元々この世界の人間ではない。


そんな事を考えていたら―



佐助「これじゃいつまで経っても幸村に追いつけないぜ…」


さっきまで、幸村とバトルし案の定負けた

心の声をダダ漏れした佐助。



幸村「自分のキースピリットを見つけないとな」


佐助「キースピリット?」



拓馬「トシのセンゴクタイガー、早雲の蒼海明王…」


佐助「葵のアルティメットや、幸村のソウルドラゴンみたいなスピリットか…」


確かに佐助にはキースピリットと言えるスピリットがない。


何かをキーにしないと勝てない。



幸村「自分が何をキースピリットにするかでデッキの組み方や戦法が自ずと決まってくるからな


俺もその事を信兄に教わったんだ」



幸村の表情が暗くなった。


佐助「信兄?教わったって…?」


有弥「幸村も誰かにバトスピを教えて貰ったんだ」


幸村「当たり前だろ 誰だって初めは初心者だ」


貴方『勿論私も初心者だったよ』


そして幸村は語った。




3Dバトルがまだ存在しなかった頃、まだ初心者だった幸村はある日のチャンピオンシップで彼に会った。


彼というのが、信兄。


大会5連覇を成し遂げる程の強さを持っている彼にいきなりバトルを申し込んだ。


勝負には負けたが、それがきっかけで二人は師弟関係となり毎日バトスピに明け暮れたと言う。


そんなある日、彼は幸村に後にキースピリットとなる戦国龍ソウルドラゴンを手渡された。



スピリット同士の熱いバトルが大好きな幸村に相応しいスピリット。



その時に言われたのが―


"これをキースピリットとした時、もっと強くなれる"


彼からこの言葉を聞いた幸村は、奮起し次の大会で彼と戦う事を誓った。



しかし、その大会に彼の姿がなかった。


勿論、その大会は幸村の優勝。


幸村にソウルドラゴンを手渡して以来、突然を姿を消してしまった。


そんな中、幸村は数々の大会に優勝しS級バトラーにも認定された。


しかし、数々の大会に出場しても熱くなれずバトスピ熱がすっかり冷めてしまい…


とうとう表舞台から姿を消した。


幸村は、信兄を超える事が最大の目標であった。


けど、今の幸村は違う。


今の幸村はまたいつか信兄と逢える事を信じて、そしてあの日交わした約束を果たす為に再び立ち上がったのだ。




有弥「そうか それで…」


佐助「オイラ達が幸村の事を知らなかったんだ」


幸村の過去を聞いたのか、秘密基地の空気は悲しい空気のようなものが流れている気がする。



太一「葵もどうやって強くなったんだ?」


貴方『え? 私?』


佐助「オイラも知りたい、そしてあの力についても」


あの力か…


貴方『いいよ』


そして自分も語った。



貴方『私、小さい頃何に対しても興味がなかったの だから毎日退屈な日々だった』


でもある日、偶々テレビを見ていてその時丁度放映されていたのがバトスピのアニメだった。


勇敢な主人公が仲間達と共に切磋琢磨しバトルを磨き上げ、悪のバトラーに立ち向かい世界を守る。


それを見た瞬間私の心にビビっときた。


私もバトスピやりたい。


バトスピをやったら友達出来るかもしれない と…。


それから私は、次の日からバトスピをやり初めた。


勿論、ルールとかも全然知らない。


他人からルールとかを教えてもらい、その日から私はバトスピに明け暮れた。毎日バトスピをやり続け、いつの間にか友達が沢山出来た。


バトスピは、私を変えてくれたんだ。



そして、ある日の大会に出場し初めて優勝した。優勝した気持ちは今でも忘れない。

それからも私は数々の大会に出場し優勝し続けた。ここ数年…。


誰も私に勝てる人なんて居なかった。


絶対的な強さと、不敗を持つ事から私は後にこう呼ばれるようになった。





貴方『絶対女王…』



佐助「絶対女王?」


貴方『絶対女王とは、私の異名なの 言ってなかったけど 私あっちの世界ではNo.1 つまりチャンピオンなんだ』



佐/有/太/拓「「「「チャンピオン!!??」」」」



貴方『そうだよ(ニコッ』


幸村「チャンピオン…葵が…」


環奈「これは驚いたでごじゃる」



貴方『もちろん大会5連覇もしてるし』


佐/有/太「「「5連覇!!??(°□°;)」」」



佐助「葵すげぇ…」


貴方『はい 話を戻すよ』



それからというものの、絶対女王と呼ばれるようになってから友達から特訓に付き合って欲しいなど、サインが欲しいなど、あっという間に私は人気者になってしまった


大会優勝者が人気者になるのは当たり前だ


そんな楽しい日々を過ごしていたある日、事故に遭ってしまい―



貴方『トリップして来てここに居るって訳』


一通り喋りに喋ってまたさっきとは別の空気が流れている。



佐助「あとさ、あの力って何だ?」


あっf^_^; 忘れるとこだった。


貴方『あの力はね、トリップする時神様から貰った力なんだ』


環奈「あの力?」


そっか 幸村とかんべえはまだ見た事がないんだっけ。


貴方『そのうち見せるから楽しみにしていて 何故神様が私にあの力を託したのか本当の理由は分からないんだよね』


あの時は、絶対女王だからという理由で託されたけど…。


きっと"本当の理由"があるはず。


何時知れるかな?



































ティ「近い内に知れるわよ」





















貴方『? ねぇ 声聞こえなかった?』


幸村「いや 何も…」


貴方『(気のせいかな?)』




ティ「ウフフ)いつか話してあげるわ」



彼女の声は誰の耳にも届かなかった。


いや、届くはずがない。


だって彼女は―


























思念体だから…。


あの後、幸村はセンゴクグレンドラゴンを佐助に託した。


何故って?


それは、幸村はどうやら佐助の事を昔の自分に見えたから。


佐助も幸村を超える事が目標って言ったし


そんな訳で、佐助はセンゴクグレンドラゴンを試したいと言い出して、電車に乗り武蔵からちょっと離れた街にやって来た。




佐助は、誰にも邪魔されずに試したいらしい。








inスタジアム



佐助「おーやってるやってる」


スタジアムに着き、スタジアムには沢山の子供達がバトルをしていた。


佐助「おーい オイラ達にもバトルさせてくれないかー?」



佐助の一声でスタジアムに居る子供達が一斉にこちらに視線を向ける。



「おい あれって今噂の烈火幸村と花咲葵じゃないか?」


「たてづけにトシや早雲や兼続を倒したっていう?」


「バトルになると性格が変わりアルティメット使いでトシと兼続を余裕で倒したっていう?」


何ーその噂ー 初耳なんだけど…。



「幸村ー 葵ー」


「バトル見せてくれー!!」


子供達から歓声を受ける。


佐助「幸村、葵いきなり有名人だな」


幸村「あはは…」


貴方『私まで…』





























貴方『…で 何で最初は私なの!?』


物語上では、幸村と佐助がバトルするんだよ!?


何で私まで!?


佐助「皆の期待に応えようぜ!!」


凄い笑顔で言われたら―


貴方『応えるしかないようだねっ!!』


さぁ今日は何色にしよう〜。


よしっ!佐助は赤 なので…。


貴方『じゃあ始めるよ 佐助!!』


佐助「おう!!」


貴方『さぁ来て 星屑月!!』


轟っと音と共に現れた私のマシン。


「星屑月だ!! すげー!!」


貴/佐「『ゲートオープン 界放!!』」





貴方『さぁ行くぜ佐助!!』


佐助「あぁ!!」




幸村「あれが佐助が言ってた力か!?」


環奈「髪と目の色と性格が変わってるでごじゃる!」



あの後、俺はアルティメットセイバーを召喚し勝利した。


その後次は佐助と幸村のバトル。


でも、二人のバトル中に乱入者が現れた。


そう―

























真白軍が。



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