神伊武
□ウォーアイニー
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俺が深司の事好きなのっていつからだっけ?
いつの間にか深司を目で追うようになって、そっから、あれ?俺ってモーホーとやら?って思って、石田とか桜井とかとじゃれあったり、体触ったりして、いやっ別にやらしいやつじゃなくて!
でも全然どきどきしなくてそれから俺って女か男かどっちが好きなんだろうって悩んでる時に、
不意に深司に肩叩かれて「神尾、橘さんが呼んでる」って言われて
橘さんがうんぬんよりも深司に触れられた肩がじわっと熱くなって
あっ俺男じゃなくて深司が好きなんだって気づいてからはもう毎日が楽しかったね。
部活終わりの狭い部室の中、男共は汗だくで皆着替えるから半裸になるじゃん!!
そしたら深司の半裸見れるじゃん!
とってもとっても目に良いんだけどさ、やっぱさ体ってのは正直で俺の息子がさー・・・ね?
まぁそんなことも色々あったけどさーまだ絶賛片思い中なんだよなー
なんか変かもしんねぇけど別に両想いにならなくてもいいかなぁって
そりゃ両想いになることが一番だけどさ、男同士ならそれも難しい事も分かる。
俺何も考えてない様に見えるけどちゃんと考えてんだぜ?まぁ大抵は考えてねぇけど。
なによりさ、片思いが楽しいんだよな。
深司の行動に一喜一憂するのとか大変だけどほんと楽しい。
「神尾、まだなわけ?」
「あぁ、わりぃ!」
部活の後、深司と帰る時間がとてつもなく好きだ。深司はなんやかんやで俺が遅くても待っていてくる。か わ い い
「あっアキラじゃん!これからゲーセンいかねぇ?」
「無理。じゃあな。」
「ちょっおま
深司との時間は邪魔させん。
ガチで最近深司以外何もいらねぇんじゃねぇかって事に気付いた。
深司に片思いしてからというもの視界に深司が映るだけで全ての背景に色が着くみたいで深司なしじゃ生きていけねぇや
「おぅ石田!深司いる?」
「あぁ、深司奈良今日は休みだぞー。」
な ん だ と
風邪か?熱か?大丈夫かな?今すぐにでも深司の家に飛んで行きたいけど、まだ一時間目だしなぁ。
しかも、雨だし。雨だといまいちリズムに乗りずらい気がするから嫌いなんだよなぁ。
はぁ。一日ってこんな長かったっけ?
いつもは深司のクラス行ってっから分かんなかったけど、休み時間ってこんな退屈なんだな。ほんとさー、早く深司来いよなー。