ROSE 2
□かまってちゃん ゆいなさんリク
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『かまってちゃん』
│*Special Thanks* │ ゆいなさん
︙やまちね
︙激甘
︙短編
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山田side❁
ドーンと大きな音が心臓まで直接響きわたってくる。
知「わぁ...きれいだね。」
うるうるした瞳に夜空と花火をうつしだしながら知念はポツリと呟いた。
山「そうだな、」
知「えぇ〜...僕のほうがきれいでしょ?」
キュッと俺の方を向き直したかと思ったら立ち上がって、ダンスの振り付け並に
華麗なターンを披露する。
来ている甚平を自慢したいのだろう。
山「はいはい笑」
知「む〜...」
山「ほら、ちゃんと見ないと終わっちゃうぞ?」
知「ね、涼介...手繋いでも、いい??」
2人の距離なんてないくらいピッタリと隣に腰掛けて、そんな可愛いおねだり。
山「ん、いいよ。」
その声を聞いた知念は嬉しそうに両方の手で、俺の片手をしっかり握る。
花火なんかより、ころころと表情が変わる知念を見てる方が正直楽しい。
山「きれいだよ、知念。」
知「どしたの急に、照れちゃうからやだ。」
山「知念が聞いてきたんだろ?笑」
知「そうだけど...実際言われたら照れちゃう、じゃん、」
握られている両の手から伝わってくる熱が俺の体温まで上昇させる。
山「ちねん...?」
知「っ..や、だっ..//」
俺が目を合わせようと覗き込んでみても首をいやいやと横にふる。
笑って、悲しんで、怒って、照れて。
ほんと忙しい。
山「あ..花火、おわったな。」
フィナーレを飾る大きな花火が何発も打ち上げられて、今年の夏が終わる。
知「最後のきれいだった!!ね!...」
__チュッ
急に振り向く知念に動揺して思わず唇を重ねてしまう。
「また来年も、花火いっしょにみような。」
-END-
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