dream

□過去
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『……あれ?』

目が覚めて一番はじめに視界に入ってきたのは見慣れない天井


海「目…覚めたか?」

『海…さん?』


あ、そうか
海さんの家で歓迎会…


『あ!ご、ごめんなさい!!』


そうだ、私飛び出してそのあと…!


智「あ、起きた?」

『智さん私っ!!』

智「ん?」


泣き疲れて寝ちゃったんだ!
智さんもしかして…運んでくれた??!


『ほんとにごめんなさい…!
せっかくの歓迎会を!』


海「べつにそんなことは気にしなくていいから」


海さんが私の頭をぽんぽんと軽く撫でる


『迷惑かけちゃってすみません…』


迷惑掛けちゃった
最低だ私

『私今日は帰りますね…』


また涙が出そう
見られる前に出なきゃ


海「…バカ」

『いだっ!』

海さんにデコピンされた


海「詳しくはまだ聞いてねぇけどその…
一人で抱え込んできたんだろ?
ならたまには吐いて楽になっちまえよ」


嗚呼、まただ

『そ、そんなこと…』


優しさに触れたら
壊れてしまうと言うのに


『海さっ…智さん…もっ
やっ…やさしくっしないでっ…!』


涙が止まらない
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