dream

□秘密の相談
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会計を済ませて店を出れば
少し歩いたところにあるベンチに腰をかける
日除けもあるので風か心地よく吹き抜ける
人目も少いYuhのお気に入りの場所という


Y「で?何があったの??」

『実はね…』


絶対秘密にしてくださいと念押しをして
とりあえずと今日あったことをざっくりと説明することにした


Y「え〜まじ??!智ぉ…手出すの早すぎぃ〜」

『嘘であって欲しいというかなんと言うか…』

嫌なわけでもなく
しかしただ嬉しいわけでもない複雑な表情を浮かべる ねこの顔を見て
Yuhは少し考えた。


Y「 ねこちゃんはさ?」

『うん』

Y「智のこと嫌い?」

『嫌いなわけないじゃないですか!
優しくてかっこよくて、素敵な歌詞書いて…』

Y「じゃあ、好きなの?」

『すっ、好きですけど…憧れというか…』


下を向いて黙り込む ねこ
頭にそっと手を置いてゆっくりとなで始める


Y「ま、少し前まではファンしててくれた訳でしょ?
憧れてた相手に急に言われても分かんないってなるのも無理ないと思う」

『ゆーさん…』

Y「智悪いやつじゃないからさ、嫌いにならないでやってよ」

『嫌いにはならないですよ…』

Y「ん、ありがと〜!
そのうちあのネックレスも返してもらってね」


自分の首を触ってそう言えばと思い出す


Y「やっぱり智に取られたんだ。笑」

『私の首には似合わないって…』

Y「いや似合うには似合ってたから!」


しばらく目を見合わせてくすくすと笑い合うふたり
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