小説

□僕と俺の思いの交差
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ピンポーン


「おいデク!!開けろ!!」

「あ、かっちゃん!今開けるからね」

「早くしろ!!」

「はいはい」

パタパタと出久は玄関に向かっていく

最近…と言っても、いつから来ているのかを忘れてしまうくらい週末はよく遊びに来る

本人的には遊びに来たわけじゃないと言っているが

それじゃあ遊びじゃないならなんなんだというぐらい、のんびりと出久の家でパソコンをしたり漫画を読んだりして、思いっきりくつろいでいた

「かっちゃん?お待たせ」

「おせーぞ…」

「ごめんごめん。オレンジジュース入れてくるから、僕の部屋で待っててね」

出久がそう言ってキッチンに消えると、勝己はいつものように出久の部屋に入った

出久の母は土日の両方とも旧友と遊びに行ったり、エアロビに行ったりで大忙しだ

なので出久一人しかいない

出久はジュースを注いでから自分の部屋へと入る

すると、もう既にパソコンをいじりながら椅子に座っている勝己がいた

コトン―――

出久は机にジュースを置いてベッドに座り、雑誌やマンガを読んだり筋トレをしたりする

こんな光景が当たり前になっていた

学校だと、いつもクソナード等と暴言を吐いているのだが

どういうわけか、プライベートだとそういうことは言わない

まぁ、出久的にはいいのだが…。

クラスメートがこの光景を見たらきっと笑うだろう

絶対にありえないというだろう

『……………………』

お互いが無言でいると、勝己がいつの間にか出久のとなりに来ていた

勝己はどかりとベッドに上に座り、じっと出久のことを見つめる

勝己の痛いほどの視線に耐えかねて、出久は勝己に話しかける

「どうしたの……?」

後ろに疑問符を付けると

「ヤらせろ」

意味のわからない言葉が勝己の口から出てきた

「はい?えっ、ちょっ……」

出久が頭の中で勝己の言葉を再生していると、勝己は出久の返事も待たずに押し倒した

「かっちゃん?」

押し倒された出久は必死に視線を泳がせて勝己を退かそうとする

「動くと爆破するからな」

勝己は冷たく言い放つと、出久のTシャツを手首らへんまでで脱がすのをやめて、早速出久の突起を弄り出す

「やっ……なんで…っ……」

「うるせぇ、黙ってろ」

勝己は出久の制止も聞かず、左手で出久の両手首を押さえ、右手で愛撫し始める

「ぁ………っ…………んっ……」

荒々しい勝己の愛撫に出久は、少しづつ息を荒くしていく

勝己が出久の突起を甘噛みすると一際甲高い声が出久の口から漏れた

(こいつ、ヤるときいつも初めての反応なんだよな……)

出久は目にうるうると涙をためて小刻みに震えている

(んで、その後……)

勝己が、食べるように出久の突起を噛むと

「いっ…!…かっちゃ……んっ……優しく……して…?」

(段々とどろどろになる……。)

勝己は少しだけ血の出ている出久の突起の周りを一周するように舐めて綺麗にしてから、両手首を押さえていた手を取ると出久は勝己の首に手を回てきた

「はぁ……っ……かっ……ちゃ…ん」

出久はとろけた瞳で勝己を見つめる

色っぽく脳内に響くような声色で下半身をもじもじさせる

(もう限界かよ……乳首だけでこんなになって……エロいな…………)

勝己は愛撫していた手を止めて出久の口の中を舌で荒らす

出久は最初こそ消極的だったが勝己が出久の舌を絡め取り激しく吸ってやると、出久の全身からは力が抜けていって勝己の舌を受け入れる

もう完全に抵抗しなくなったので、勝己は鎖骨や肩、腕やお腹の部分にまでしっかりとキスマークを残しておく

「……んっ…………はっ…………ぁ………………」

出久は勝己が肌を吸う度にピクピクと身体を強ばらせる

「そんな…に…………つけちゃ……ダメっ………………!」

出久は勝己の顔を見ないようにそっぽを向いて赤い顔でいう

そんな出久に、勝己は無理やり顎を持ち正面を向かせる

「俺を見ろ」

一言出久にそう言うと、勝己は出久に再び深いキスをした
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