小説

□本当は嫌だなんて思ってない
1ページ/7ページ

学校が終わり、生徒は只一人を除いて全員下校した



その生徒はA組の教室の中にいた



相澤は校内点検のため、夕日が差し込んでいるA組に入った



「おい!相澤!」



「先生をつけろ……」



「チッ…」



相澤を呼び捨てにして舌打ちをした生徒は爆豪だった


「わーったよ。先生!」



「相澤先生と呼べ…」



「ダァー!めんどくせーな!」



いつものイラついた口調は相澤の前でも変わらない



「相澤先生っ!!!」



「なんだ…」


語尾に覇気を付けながら、爆豪は相澤を呼ぶ


対照的に相澤は静かに爆豪の方を向きぶっきらぼうに答えた



「今すぐに俺様に抱かれろ!」



「……………やだ」



「なんでだっ!!」



「……………やだから…。」



「あー!!もう!子供かよ!」



「お前よりは子供じゃないな…」


そういって相澤は爆豪から目線を外した


すると爆豪は相澤を後ろに引っ張り、抱き止めた



爆豪と相澤の目線が静かに交差する



「相澤先生って軽いのな」


「軽くはない…」




「だってめちゃくちゃ身長あるのに腕に重み感じねーよ?」



「…そうか……まぁ体重の話はどうでもいいんだ………とにかく離せ…」


「嫌だね」



「…他のやつでいいだろ…それに俺は職務中だ…」



「他のやつなんか絶対に嫌だ。職務中とかいってもどうせ誰もいないんだろ?ならいいじゃねえか!」



「……何で他のやつが嫌なんだよ…」


「そんなの当たり前だ!好きだからに決まってんだろ!」



爆豪は怒った顔もせず真剣な顔で相澤にいった


「あぁ…そうか…というか、早く立たせろ……この体制は足と背中が痛いんだ…」


「俺に身を任せればいいだろ?」



爆豪はニヤッと口角をあげて相澤を見る


「…止めておく…」



相澤は力を入れて、立とうとしたが


爆豪の腕がそれを邪魔して、立つことができなかった


「……離せ」


「嫌だね!!」


爆豪は鼻をならしてから、相澤を床に座らせて上に股がった



相澤は爆豪を退かそうと手を動かしたが


「今動いたら個性使うからな?」



そういって脅されてしまった



「脅しは効かないが…」



「んじゃ爆破してみる?」


爆豪は右手を相澤の頬に添えた



これ以上刺激するのはよくないと考えた相澤は、黙って両手を床についた



「抵抗しないってことは…ヤってもいいんだな…?」


「どうせ嫌だといっても止めやしないだろ…」


「まぁな」


そんなことをいいながら

爆豪は相澤をゆっくりと床に押し倒した
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ