小説

□キス祭り
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オールマイト×相澤



職員室


静かな職員室にでかい声がよく響いた



「HAHAHA!私が職員室に来た!!」




「……………………」



なんの音もしない職員室に只一人、椅子に座っている男に声をかける


「おーい…相澤くーん。返事ぐらいしてよー」


なんともノリの悪い相澤の隣に行き、話しかける



「……………うるさいです」



冷たくいい放たれた言葉にも陽気に答える



「ちょ、相澤くん、それは酷いよ!」



冷たい人だと思うかもしれないが、相澤とオールマイトにとっては当たり前のことなのだ



「職員室ではその格好でいる意味…ないんじゃないんですか…」



相澤はオールマイトのゴツい体を指差して指摘する



「あ、それもそうだね」


うんうん。とオールマイトは頷いて、白い煙と共にトゥルーフォームに戻った



「…………ふぅ……そっちの方が……まだましですよ…」


やっと暑苦しさがなくなった職員室には二人だけの時間が流れる



だが、そんな沈黙を破るようにオールマイトが相澤に向かって


「え?今好きっていった?」


という発言をした



「どこをどう聞けばそうなるんですか…」


相澤は呆れながらため息と一緒に呟いた

「いや、好きっていったでしょ?」



オールマイトは相澤に迫るようにいう


「オールマイトさん…個性だけじゃヒーローにはなれませんよ…」



もう諦めながら相澤はいった



「いやいやいや、相澤くんのあれは好きってことなんだよ」



「……………保健室にいってばあさんに直してもらいにいったらどうです?」



「やだなー相澤くん。照れ隠しはダメだよ。幸い今は………二人きりなんだから…」




そういって、悪態をつく相澤の顎を自分の方に引き寄せる



「オールマイトさん…嫌なんですが…」


相澤は拒絶を示すがオールマイトは、そんなことは気にしないといった風にキスをした




お互いが呼吸を止めているため。職員室は再び静寂する



オールマイトは次の行為をしようと舌を絡めた

いや、絡めようとして直ぐに唇を離した


「相澤くん、舌は噛んじゃダメだよ」


オールマイトが舌をいれたとき

相澤がオールマイトの舌を甘噛みしたのだ



「嫌だといっているのにやる方が悪いと思います。」



いつも通りの口調で相澤は正論をいった


「いいじゃないか。こういう行為好きだろ?」


オールマイトは相澤の本心を探るようにいう



「………次、授業なんで…失礼します。」


オールマイトの言葉に答えたくないというかのように、相澤は扉から出ていってしまった



「まったく…素直じゃないんだから…」


やれやれといったその言葉は相澤には届かなかった



「よーし、私も仕事をしなければ」



(…今日はとてもいい天気だな…)



そんなことを思いながら分厚い書類に手をつけて



今日もまた、仕事に励んだ

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