短編

□手合わせ 総悟(甘?)
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まだ夜があけて間もない頃…
新選組の道場からは風を斬る音と乱れた呼吸が聞こえてくる。一人の少女は無心に木刀を、流れる汗も拭わず振り続ける。
―百合視点―
『はぁっ……はぁっ』
もっと……強く!
?「こんな朝っぱらから何してるんですかぃ?」
ピタッ
『総悟…』
総「………」
『…手合わせ…お願い出来る?』
総「……分かりやした」
『よろしくお願いします』
総「………」
『………っ!』
ダッ バシッ
総悟が踏み出す音と木刀のあたる音が聞こえる。
総「………何でそんなに強くなりたいんでぃ?」
『……皆を守りたいから』
総「……俺達は、そんなヤワじゃありやせんぜ」
『分かってるけど』
総「……だったら俺が百合を守りやす」
『えっ?』
総「お互いに守りあった方が最強ですぜ?」
『そうだけど……』
総「俺は百合を守りたいんでさぁ」
『!……ありがとう…そのかわり、総悟は私が守るからね!』
総「…上等でさぁ」
『さてと!お腹すいたからご飯食べに行こ♪』
総「……意味が分かってやせんねぃ」

まだまだ総悟の片思いは続きそうだ

終わり♪
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