ヒーローと私の日常
□5:新しくヒーローが加わって始まる日常
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まあ、言ってしまえば中学生も高校生も法的にはアウトだが、何となく年頃のJKの方が危ない気もする。
私とサイタマの必死さに気圧されたのか、お客さんは驚いて少し後ずさった。
この人此処に来てから驚いてばっかりだな。
「そんなことより、サイタマが先生って?」
「あー、まー・・・アレだ、そのー・・・」
何故言いよどむのか。
あまり触れられたくない事なのだろうか。
そうなると余計知りたくなるのが、人間の性というものだ。
決してサイタマの弱みが握れるかもとか思っていない。決して。
「先生の強さに魅入られた、とでも説明しておきましょうか」
何故かドヤ顔で言い放つお客さんを殴りたい衝動に駆られたが、こんなにも綺麗な顔に殴りかかるなんて恐れ多い。
黒リムジンに十円傷を付けるくらい物恐ろしい。
「先生は、俺が自爆寸前まで追い込まれた敵をあっさり倒してしまった兵です」
「え、そうなのか?」
「コントか!!」
この私に突っ込ませるとは、いい度胸してるじゃないか。