ただの生徒会役員ですが、何か?

□2:サッカー部にやって来ました。
1ページ/6ページ

凪沙ちゃんとサッカー棟なる建物へ進行中なう。
向かいながらマネージャー業のいろはを叩き込んで貰っているが、聞くところによると、別段難しい仕事はなさそうだ。・・・面倒臭いということを除けば。


いつもは途中まで綾美やもっちーと一緒に帰っていたが、今日は凪沙ちゃんと一緒。
隣が違う人だと何だか新鮮な気持ちになる。

二人にこのことを話すと(勿論ケーキバイキングは伏せて)、凄く驚かれた後に、気を付けた方が良いと釘を刺された。
何の事かよく分からなかったけど、取り敢えず返事をしておいた。
二人共心配そうな顔をしていたが、私的には仕事量の多さが心配でならない。まあ、任された以上はしっかりやり遂げるつもりではあるけど。
あー、ヤダなー、このクソ真面目な性格。絶対お母さんに似たんだな。



「よし、着いたぁ」


「いつ見ても無駄にデカいね」

「ま、まあね。拓人とかはもう中に居るから、挨拶しようか」

ここで私は重大なことに気付く。
明らかに異質な存在である私が、彼らにすんなり受け入れてもらえるのだろうか?
ただでさえ、フィフスセクターだのシードだの騒がれているというのに・・・。
生徒会役員=理事長側だと考えられているに違いない。
さて、その誤解をどう解こうか・・・。


一人で悶々と策を練っていると、どうやらお目当ての部屋に着いたらしい。
凪沙ちゃんに促されて、ドアらしき物の前に立つ。
じ、自動ドア・・だと・・・・!?こんなことにお金使うなら、生徒会費上げろよ理事長!!
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ