キッキング☆ガール

□3:意外な展開
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五十嵐さんの壮絶なスピーチの後、生徒会の方々が紹介された。
五十嵐さんと同じく、三年生の古谷涼さん、二年生の大岡大輔さん、フィディオ・アルデナさん。
帰国子女もいるなんて、多彩な学校である。

それよりも気になるのは、あまりにも数が少なすぎるのではないか、ということ。
四人でこの荒くれた学校を動かそうなんて、いくら何でも無理がある。

「生徒会の自己紹介も終わったところで、一つ朗報だ。一年生諸君、お前らにも生徒会に入ってもらう」

五十嵐さんが高らかに宣言する。
瞬間、凍り付いていたその場がざわめいた。
あちらこちらで疑問の声が上がっている。

「但し、生徒会が認めたヤツだけだ。居なければ、ゼロという可能性も有り得る。ま、精進するこったな」

その言葉を最後に、生徒会の方々は壇上を降りた。
先生でさえ、口を開けたまま固まっている。
前代未聞の生徒会だ。
こんな生徒会、見たことも聞いたこともない。
いや、明桜だからこそ在り得るのか。

「で、では、これより…」

バターンッ

入学式の司会をしていた主任の言葉は、突如乱暴に開いた扉のせいで制止された。
その扉を開けたのは、何ともガラの悪い連中だった。
見た所、中学生でないのは明らか。
片手には血塗れの金属バッドが握られていた。

「な、何だね!?君達はっ!!」

「ここに藤堂組の御子息様がいるらしいじゃねーか。何処にいんだゴラァ!!」

止めに来た先生を無視し、声を荒げる外道。
何処から情報が漏れたか知らないが、御子息って・・・。女ですけど!!
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