白昼夢2
□昼餉と不遜な君
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昼下がりの食卓をキンブリーとアンジェリンは囲む。
スペアリブを赤ワインで煮込んだもの、ベーコンとほうれん草のパスタにオニオンスープと付け合わせのパンがアンジェリンの作った料理の数々が並んでいる。
サラダに至っては皿から溢れる程の量が盛り付けられていた。
「よく食べますね。」
「錬成するにも動くにも体力がいるものですからね」
かなりの量のはずなのに涼しい顔をキンブリーはしてアンジェリンの料理を平らげていく。
アンジェリンはパスタの半分も食べ切れていない。
「食材が無駄にならないのは嬉しいですが食費が心配です。」
一人で暮らしていたことは軍の仕事に追われ食材を買ってもすぐ腐らせてしまうことが多かったのでキンブリーに助かってはいる面もある。
だが最近では食費の方が掛かって仕方が無いが。
アンジェリンは憮然としてつぶやいた。
「別に心配入りませんよ、いざとなったらアーチャーにせびればいいんですよ。」
そう言ってキンブリーは口だけでにっこりと笑った。
「そういう問題じゃ無いでしょう…中佐…」
「そもそもあなたを私にあてがったのはアーチャーなんですから責任は彼にあるんですよ。」
ふふんと笑いまたアンジェリンの料理にキンブリーは手をつけた。