弱虫ヒーロー
□なんで！？
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GONNNッ！！
鈍い音が響きしばらくして痛みが走る。
それもそのはず、彼女は勢いよく、全力で壁に頭をぶつけたのだから。
それだけなら、痛かったねー大丈夫？と心配されてはい、おしまい。
だけどそれだけではなかった。
体の中を電気が通るような感覚が彼女を襲う。
バチンッと脳が声を上げる。
そして、彼女の中に膨大な量の情報が入る。
いや、思い出す。
自分の前世。
普通のＯＬだった、自分の人生。25年間の短い人生。
軽い走馬灯のようにそれは流れる。
最後に、トラックに轢かれて沈んでいく。
彼女は名無しの 名無し
ひょんなことから前世を思い出した、元25歳ＯＬである。