gintama
□五月雨
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「あれ」
いつも沖田がいる(サボりに使っている)公園へいってもその彼が見当たらない。
なんだ。
仕事で地球に来たからついでに沖田の顔も見ておこうとウキウキしていたのに。
これではテンションが下がる。
(はぁ〜)
せっかく来たんだ。彼を探そう。
神威は空をふと見上げた。
「あ、」
(雨降りそう)
さっさと探して阿伏兎のところへ戻らなければまた、小言を言われかねない。
そう思い彼は公園をあとにする。
沖田の姿が見えない。
結構な距離を歩いた気がする。
心当たりのある場所は全て探したはずなのに。
面倒だったが、あのヒジカタというマヨネーズ臭い男にも聞くか。
〜屯所〜
「ねぇ、ソーゴ知らない?」
「………ぁ?」
ヤツは俺の方を見て固まっている。
「ねぇ」
すこし言葉に怒気を含ませると、一瞬彼の殺気を感じたが、教えなかったら俺がソーゴになにかするのではないか、とでも思ったのか素直に教えてくれた。
なるほど、この方法は便利。
「総悟なら墓参りだ」
「墓?」
「そうだ。邪魔すんなよ?て、オイ!」
俺は最後までヤツの言葉を聞かずにすぐにその場を離れた。