HUNTER×HUNTER K
□久々に
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「久しぶりだね」
俺は街中でたまたま見つけた後ろ姿に声をかけた。
「……久しいな…キルア」
振り向いて返事をしたその人は心なしか痩せたように見える。
俺の隣にいるアルカが誰?と視線で問いかけてくる。
俺は「俺の大切な仲間のクラピカだよ」と、囁いた。
「ふ〜ん」と、言ったアルアはクラピカに興味深々。
一方、近づいてきたクラピカはアルカを不思議そうに見ている。
「キルア、隣の子は?」
「アルカ。俺の兄弟」
そう答えるとクラピカはそうかと、顔を和ませた。
アルカが「いつもお兄ちゃんがお世話になっています」と、言うから俺はつい「おいっ」と、焦った声をあげてしまった。
クラピカはそんな俺を見てクスクスと笑っている。
元から大人っぽかったクラピカだが、暫く見ないうちにまた落ち着いた雰囲気が出ていた。
「折角会えたんだからさ、どっか行かない?」
それとも用事ある?と、付け足すとクラピカは少し悩んで、
「私は構わないが……」
と、言いながらアルカに視線を向け、「いいのか?」と問いかけている。
すると、アルカは
「お兄ちゃんがいるから良いよ〜♥」
と、表情をヘニャッとさせた。