yu-yu-hakusho K
□君のとなりで
1ページ/2ページ
「あ〜あ」
「どうしたんですか?」
溜息混じりの落胆した声に振り向けば、幽助が窓から空を眺めていた。
コーヒーを彼のそばに置き、蔵馬も空を眺める。
見上げた空は暗く、コンクリートは濡れ、音はザアアアァァとーーー結構などしゃぶりな雨だ。
「いや、雨降っちまってんな〜って」
「あぁ、そうですね」
「そうですね、じゃなくて……俺は蔵馬と天の川みたかった……」
しくしくと泣いてみせる幽助。
そんな幽助を蔵馬は白々しい目で見ている。笑
「別にいいでしょう」
「えぇ……せっかく年に1度はなんだからさぁ」
泣き真似をやめ、今度は唇をとがせる幽助。
蔵馬はソコにそっと人差し指をあてながら囁く。
「俺たちは彼らと違っていつでもそばにいれるんだから」