yu-yu-hakusho K
□寒くて、
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(さむ……)
目を開けると目の前に幽助の寝顔。
まわりは真っ暗闇。
今は何時だろう、と時計を見るとまだ3時過ぎ。
窓を見るとーー
(雪だ……)
どうりで寒いわけだ。
雪の降るこんな日に、情事後とはいえ上半身裸は寒い。
「う〜……くらま」
突然、幽助の声が聞こえた。
だが目を覚ます気配はない。
(寝言か)
腕を伸ばし髪を梳いてやる。
そうすると幽助がオレの身体を抱きしめてくるから、狸寝入りか、とも思ったがどうやら無意識らしい。
抱きしめられた身体をそのままに、オレも寝るか、と目を閉じる。
数分もしないうちに眠気が襲ってくる。
もう、寒くない。