yu-yu-hakusho K

□今年も
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「くらま〜。チューして〜」

「……ねぇ、幽助」

「くらま〜」

さっきからこればかりである。

(完全に酔ってるな……)

オレと幽助は年越し、『一緒に過ごそう』ということでオレの家で飲んでいるのだが……

「くらまのケチ〜」

こんな感じである。

「……幽助、さっきしたでしょう」

「もーっいっかい!」

「そのセリフもう10回は聞いています」

呆れ顔で言うと幽助は拗ねてそっぽを向いてしまった。

『来年まであと1分!カウントダウンをしまーす!』

幽助がそっぽを向いたところで丁度、つけていたテレビ番組がカウントダウンをはじめる。

「幽助、こっち向いて?」

そう言うと彼は不満顔ながらも振り向いてくれた。

『10ー9ー8ー』

オレは幽助の頬に手を添える。

『7ー6ー5ー』

そのまま幽助の耳にそっと顔を寄せ、
「幽助」と、囁く。

『4ー3ー2ー』

幽助がピクリと反応する。

『1ー!あけましておめでとーございまーすっ!』

「Happy new year.」

そう言ってオレは幽助のお酒の香りがする唇に今年初めてのキスをする。
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