捧げ物
□おませな女の子
2ページ/7ページ
「ビックスローさん!チューしましょう!」
俺は、開いた口がふさがらなかった。
ギルドに入った途端駆け寄ってきて先ほどの爆弾発言を投下したのは、青い髪をツインで束ねた少女ドラゴンズレイヤーのウェンディ。小さいながらも立派なフェアリーテイルの魔導師だ。
うん、これはウェンディだ。見たところ正気だ。ではなぜ…
「え、ちょ、たんま……なんだって?」
俺は聞き返すことにした。うん、きっとあれは幻聴だ、幻聴。もしくは聞き間違い。俺も若いはずなのになー…
「チューしましょう!!!」
どうやら、聞き間違いでも幻聴でもなかったらしい。