12/07の日記
23:49
書き散らかし(刀剣乱舞ネタ)投げますよーっと
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暴力系ブラック本丸刀剣男士引き取り担当審神者の話。ナチュラル(?)に依存系の話。
実家は神社。力に目を止められて祖母に育てられる。口調は祖母譲り。思考も割と祖母と似ている。よく読む本や印象に残っている本は同じ。(ちなみに香月日輪さん/たつみや章さんイメージ)好きな本はそれぞれ別れる。
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「かわいいねぇ、清光ちゃん」
「っ主本当!?俺可愛い!?」
「うん、うん。清光ちゃんは本当に可愛い子だよ」
「〜〜っ!主、俺のこと絶対捨てないでね!」
「馬鹿だねぇ、私がお前のことを捨てるわけないでしょう」
「主大好き…!」
「私も好きだよ、清光ちゃん」
「ぬしさま、ぬしさま!」
「あらあら、小狐ちゃん、どうしたの?」
「小狐めを愛でてくださりませ!」
「ふふ、小狐ちゃんは甘えたさんねぇ…おいでなさいな」
「ぬしさまならそう言ってくださると思っておりました!ささ、この小狐めの頭を存分に撫でてくださりませ!」
「相変わらず手触りのいいこと…。気持ちいい?小狐ちゃん」
「はい…大変心地ようございます…」
「どうしたの、眠くなったかしら?寝てもいいのよ?」
「ですが…」
「大丈夫よぅ、ちゃあんと傍にいるからねぇ。だから安心してお眠りなさいな」
「ぬしさま、本当でございますか…?」
「うん、うん。本当だから、大丈夫よ。傍にいるからねぇ。怖い夢も、私が追い払ってあげるから、ゆっくりお眠り」
「ありがとう、ございまする…」
「はい、どういたしまして。…おやすみなさい、小狐ちゃん」
「大将、いるか?…っと、邪魔したか?」
「いいえ、大丈夫よ。薬研ちゃんもいらっしゃいな。たまには肩の荷を下ろしてゆうくりおやすみ?」
「いや、でもなぁ…」
「薬研ちゃん、いらっしゃい?ね?」
「…わかった。大将がそう言うなら」
「薬研ちゃんは頑張り屋さんだから、私はすこぅし心配だわ…。無理はしちゃ駄目よ?」
「おう、わかってんぜ?」
「なら、いいのだけど…。たまにはこうして息抜きにおいで?私はいつでも歓迎するからねぇ、何かあったら迷惑だなんて思わないから頼ってちょうだいね」
「……大将は、ほんっとに見かけやら口調やらによらず男前だよなぁ…」
「あらまぁ、嬉しいこと。でも男前なのは薬研ちゃんよぅ。いつも助けてくれてありがとうねぇ。薬研ちゃんのおかげで随分助かってるのよ」
「俺っちだってだって大将に救われたし、救われてるぜ?」
「ふふ、そう思ってくれてるなら嬉しいことねぇ…。薬研ちゃん、今度一緒にお買い物に行こうか。なぁんでも好きなもの買ってあげるからねぇ」
「それは大将に悪いし、どうせ連れてくなら他の短刀達連れてってやれよ大将」
「うぅん…でもねぇ薬研ちゃん。私はあまりお金を使ったりしないからみんなに使ってあげたいのよ。
薬研ちゃんはいつも頑張ってくれてるからねぇ、そのご褒美に何か買いたいのよ。駄目かしら?」
「…わかった!大将には負けたぜ、ありがとな、大将!」
「こちらこそ、ありがとうねぇ」
拍手頂いてる…!嬉しい…!嬉しい…!頑張りますんでちょっと待って下さいね…ほんとすんません…スランプどうしよう…そして沼にはまりかけてるのもどうしよう…とうらぶ沼が私の目の前に…その前にスランプ退治しなきゃ…
ちなみに性系ブラック本丸刀剣男士引き取り担当男審神者が男士達をどろっどろにとかす話も書きたい。これまたちなみに攻め主。
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00:05
もういっちょ書き散らかし(魔法)
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主はハリー二卵生双子女主。セブルスの養女。事件当時はアルバスに預けられていた。予言とは関係ない子。両親にもあまり似てない。隔世遺伝な感じ。
デフォ名アニーは花のアネモネから。
「どうしてですか…!どうして…!!私は、あの子が羨ましい、妬ましい…憎たらしい、ポッター…!!」
「貴方は何故そんなにも愛されるのですか…!?何故、貴方ばかり…っ!!」
「私だって、母さんの子なのに…私だって、…私だって…っ!!」
「ポッターがいなければ、私だって愛されたかもしれないのに!!ああ、なんて羨ましい、憎らしい、憎い、憎い、憎い!!」
「――父様も、母さんも、父さんも、校長先生も、みんなハリーの味方をする。私は誰にも愛されないのに。ポッター。憎らしい私の片割れ。何故貴方はそんなにみんなに愛されるの?」
「同じ血なのに。同じ親から生まれたのに。何故私は愛されなくて、貴方はそんなにも愛される。いつだって一人きり。独りぼっちな私とは正反対。片割れなのに。双子なのに。こんなにも違う。父さんそっくりなポッター。母さんの目を持つポッター。――私とは違う、ハリー・ポッター!」
「父様…貴方は最後まで、…最期まで、私を見てはくれませんでしたね」
「ポッターと、母さんばかりを見続ける貴方を、私は愛してしまいました」
「――愚かな子供の戯言です。父様、私を1度も見てくれなかった、憎たらしい…愛しい、私の唯一の人。愛しています。貴方が私のことを気にしていなくても。私に何も思わなくても。それでも私は、貴方が好きでした」
「愛しています。憎んでいます。さようなら、セブルス。これが、私の愛で、――復讐です。貴方に命を捧げた私を、忘れないで下さい」
「…アニー…?」
自分の体の上に倒れている、血の繋がりのない娘の――想い人の体。
顔は、見えない。我輩の声に、反応もしない。
過ぎる予感に、心が崩れそうになる。そんなわけは、――そんなわけはない!!
「ッアニー!!」
頼むから起きてくれと、反応してくれと、手を伸ばす。――触れた、冷たさ。昔僕が愛した、あの女性ひとの体と同じ、冷たさ。
「嘘、だろう…?」
嘘だ、嘘に決まっている!こんな、馬鹿な…!!そもそも、我輩は死んだのだ!我が君に――ヴォルデモートに殺されて!蛇に噛まれて、死んだ!!何故死んでまで、こんな幻を見なければいけないのだ!
「アニー!ッアニー!!」
幻だろうと、夢だろうと、我輩はこんな、ッこんな光景は見たくない!!起きてくれ、頼むから、アニー!夢ならば、自分が見ている夢ならば、起きてもいいだろう!頼む、アニー、起きて笑ってくれ。滅多に見られないその笑顔は、我輩の数少ない好きなものだというのに。夢ですら見られないのか。
冷たい。冷たい。あの日この腕に抱いた、リリーの体と同じ温度。僕が守れなかった、愛しい女性ひと。
その冷たさに涙が出る。我輩はこんなことでは泣かぬ。この光景も、この温度も、夢でしかないのに。死んでまで苦しまなければいけないのか?リリー、君の呪いか?僕は、君を傷つけた。けど、こんなのは酷すぎる。こんな、この子も、君の娘なのに。こんな幻、見たくないよ、リリー。謝りたいんだ。早く迎えに来てくれ。頼む。
「――スネイプ、先生」
呆然とした、奴の声。何故お前まで出てくる、ポッター。ここは、我輩の幻だと言うのに。
「嘘…生きて…!」
生きて…?我輩は死んだのだ。うるさいぞ、ポッター。
「それ、その子は…!?ッそんなことよりスネイプ先生、手当てを!!」
うるさい、黙れ!幻でも騒がしい奴だ、ポッターめ!
「スネイプ先生!!」
「うるさいぞ、ポッター!我輩の夢でさえ黙れないのか!」
「夢、って…何言って…」
「我輩の夢でくらい、笑って見せてほしいものだ。アニー、起きてくれ…」
「スネイプ先生、怪我はどうしたんですか…?それにアニーって…彼女は何故ここに?…っとにかく外に出ましょう、スネイプ先生」
「…愛の、魔法。この子は、母と同じように、守ったのですね」
「何を、言って…」
「…セブルス。酷な事を言います。――彼女は…アニー・スネイプは、貴方に愛の魔法をかけて、死んだのでしょう。貴方は、生きているのです。ここは、夢でも、幻でもない。…現実です。死んだのは貴方ではなく…」
「ッ黙れ!!!」
「セブルス…」
「嘘をつくな、ミネルバ!…死んだのは、我輩なのだ。アニーではない!!」
「ッ現実を見なさい、セブルス!闇と戦い、大勢が死にました!ルーピンも、トンクスも、フレッド・ウィーズリーも!そして、アニーも…!!」
「黙れ…黙れ!!我輩は、死んだのだ!!こやつに…リリーの形見に記憶を託して、死んだ!」
「だから、言っているでしょう!!アニーは、自らの命と引き換えに、何よりも尊い魔法を…愛の魔法を貴方にかけたのです!!…貴方が幻だと、夢だと思いたいのはわかります。ですが、…それが、真実です。
貴方が腕に抱いてきたアニーは…正真正銘アニーなのですよ。アニーの…遺体です」
「嘘だ…!アニー、嘘、だろう…?」
ゆっくりとスネイプが屈みこみ、アニーの頬に触れる。
つめたい。アニーの体が、つめたい体が、僕から熱を奪っていく。
嘘だろう、アニー。君も僕を置いていったのか?嘘だろう。リリーと同じように、君まで置いていったのか?
僕のために、死んだのか?僕のせいで、君が死んだのか?僕を残して、逝ってしまったのか?
「何故だ、アニー…!!」
『何故、ポッターだけが、みんなに愛される。私も、私だって、愛されたい。望まれた子。選ばれた子。その片割れである私は、望まれない、愛されない、可哀想な子。同じ親から生まれ、同じ血が流れているのに』
『父様に守ってもらえるポッターが羨ましい。父様、父様、ポッターが死んだら泣きますか。
私が死んでも、少しでもいいから泣いてくれますか?』
『なんでなんでなんでなんでなんで!?
いつもポッターばかり!!!!父様の娘になったのは私なのに、いつもポッターばかり!!父さんそっくりなポッター!母さんの目を持つポッター!憎らしいポッター!!私の片割れ!!貴方だけが望まれたのに、何故私は生まれたの!?』
『父様、愛さないなら引き取らないで欲しかった。私なんか、いらなかったのでしょう?何故私を放っておいて下さらなかったのですか。そうすれば、こんなにも苦しむことは無かったのに』
『愛したあの人に、愛されたい』
『ポッター。選ばれた子。貴方は勝手に戦えばいい。私はただ父様の為に生きる』
『父様』
『父様、置いていかないで下さい。私も連れていっては下さらないのですか。私は、アニーは戦えます。お願いです、捨てないで。きっと貴方の役に立ってみせますから。貴方の盾にも矛にも駒にも何にでもなりますから』
『何故、私は』
長さは、まちまちだった。一言、一単語、長文、ただの文字の羅列ようなものまであった。
筆圧も、感情も、バラバラで、ただ書き綴り、書き殴ったような、日記だった。
ペラリ、とまた1枚捲れば最後と思わしき、文字で埋まったページ。
『ヴォルデモートが、ホグワーツが、ポッターが、とうとう戦う。これを書き終わったら、私も戦いに身を投じる。
父様、愛しています。娘として、人として。
女としても、貴方を愛しています。
貴方に愛されなくても、嫌われていても、私は貴方に会えて嬉しかった。幸せだった。
貴方の目に映るのは、いつだってポッターと、母さんだけだった。私のことなんて、気にも留めては下さらなかった。
それでも私は、貴方が好きでした。愚かな私。馬鹿な私。救いようのない私。誰からも愛されない、必要とされない求められない、望まれない私。
戦いの結末がどうなろうと、私は今日、命を絶ちます。いつか、父様の為に死ぬのが夢だったけれど、私の終わりはどうなるのでしょうか。誰からも気付かれず、独りぼっちで死ぬのでしょう。私の全ての感情を置いたこの日記も、誰からも気付かれることなくこの世からその存在をなくすのでしょう。
ああ、でも、父様。貴方を見つけて、貴方に一目でもいいから、会いたい。そして、貴方を庇って終わりたい。歪んでいます。私は、どうしようもなく、歪んでいる。
貴方の目の前で逝って、貴方の記憶に少しでも残りたい。父様、父様、貴方を庇って私が死んだら、少しは気に留めて下さいますか。
愛しい父様。憎らしい父様。私のことを見てくださらなかった父様。いつだって私は、貴方のことを愛していました。いつでも貴方を、貴方だけが私の世界で、目的で、希望で、命そのもので、私の全てでした。愛しています。父様。
もう、この日記を書くこともありません。この部屋に帰ることも。辛いことしかないような人生でした。その中に、ただ1人光を下さったのは父様でした。父様、セブルス、貴方を愛しています。心から、愛しています。
私の唯一愛した人の幸せを祈って。
Annie・Snape 2nd.May,1998』
「…アニー…っ我輩は、…僕は…っお前を、愛していたのに…!!」
「何故、一言でも言ってやれなかった…!何故、ここまで勘違いさせてしまった…!――何故、こんな想いをさせたまま、逝かせてしまったんだ…!!」
「愛している…愛しているんだ、アニー…っ!!何故、僕を置いて逝ったんだ、馬鹿者…!」
「何故、僕の為なんかに、命を捨てた…っ!」
「独りは、嫌だ…!愛しているんだ!
ポッターなどどうでもいい!誰よりお前が、大切だったのに…!!」
「我輩が、何も言わなかったからか!態度でさえ、示せなかったから!こんなことになるのであれば、下らぬ意地など張るのではなかった…!!こんな、…こんな…っ」
「う、あ゙ぁあああ…っ!!」
「アニー…っアニー!!」
「我輩の幸せは、お前なしでは成り立たない…!我輩の幸せを願うなら、お前がいなくてはいけないのに…!!」
「お前が、僕の生きる希望だったのに、僕はこれからどうやって生きていけばいい!?何を目的に!!もう一度笑って見せてくれ、アニー!死んだなんて嘘だろう?
我輩が死ねばよかったのだ!!何故我輩などを助けた…!!お前が死んでまで助ける価値は、我輩にはない!!お前がいなければ、この命も嬉しくはないのに…!」
「アニー…お前に、会いたい。迎えに来てくれ、アニー…」
《本当に、馬鹿ですね父様。折角私の命をあげたのに、捨ててしまったんですね。それとも、私の命というだけで嫌でしたか?》
「ッアニー…!!!」
《父様、私は貴方に生きて幸せになってもらいたかったのですよ》
「お前がいない世界に、幸せなどない…!!」
《父様…。そんなこと言わなくていいんです。大事なポッターは無事だったのでしょう?それとも、折角ここに来たんですから母さんに…リリーさんに会いますか?呼んであげます。会いたいでしょう?》
「違う、違うアニー!!我輩の話を聞きたまえ!」
《何を聞けばいいのですか?死んでまで恨み言など聞きたくありません。そのつもりなら私は逝くべきところへ逝きましょう。父様はそのまま戻って下さいね》
「アニー!頼むから、話を聞いてくれ…!!」
《ッ触るな!!》
「っ!アニー…」
《触れば、戻れなくなる。貴方はまだ帰れます、父様。もういいでしょう。母さんに会う気もないのでしたらお帰り下さい。貴方はまだ、ここに来るべきではない》
「いい!戻れなくてもいいのだ!お前がいる場所に我輩も行く!」
《…そんなに…そんなに母さんに嫌われるのが嫌ですか?私の機嫌など取らなくても母さんは怒りませんよ。あの人も、ポッターにしか興味はないのですから》
「違う、リリーの為じゃ…!」
《あぁ、そうですよね。母さんに会いたいんですよね。ならそう言ってくれればいいのに。でも、ここでも話せるのですから話して元の世界に帰って下さいね。わざわざ死んでまで母さんの傍にいたいのですか?まだ元の世界には、貴方が必要でしょう》
「アニー!!我輩は!」
《うるさい!!!》
《帰って、父様。私は、何も聞きたくないの。私のことなんて忘れていいから、早く帰って下さい》
「この、馬鹿者!!…我輩がお前のことを忘れられるとでも思ったのか…!!」
《忘れられるどころか、私の顔を見るまで忘れておられたのではありませんか?私のことは気にせずとも大丈夫ですから、お帰り下さい。貴方の大事なリリーさんも私に何があろうと気にしていませんので。それじゃあ、さようなら、父様》
「――ふざ、けるな!!!」
遠ざかるように薄れていく腕を思い切り掴む。その面に驚愕を浮かべ、アニーの体が一気に元通り我輩の前に戻った。
「ッ!?――何故触ったのですか!!戻れないと…っ戻れないと言ったでしょう!?ポッターに会えなくなったんですよ!そんなに母さんが大事ですか!!すべて捨てられるほどに!――自分が今何をしたか、分かってるんですか馬鹿父様!!」
「ポッターもリリーも、どうだっていい!!」
「は、…なに、いって」
「我輩が大事なのは、愛しているのは、貴様だけだ、この馬鹿娘が!!」
「と、う、さま……。っ、父様、先ほどから言っているでしょう。私なんかのご機嫌取りをしなくとも、母さんは怒らないと。何の意味もないと。お願いです。やめてください、父様…私が惨めです」
何故、信じてくれぬ…!!我輩が愛しているのは、大事なのは、大切なのは、お前ただ1人だというのに!!
「違う…!お願いだから、信じてくれ、アニー。我輩はお前のことを、娘として、忘れ形見として、人として、…1人の女性として、愛しているんだ…!」
「嘘、言わないで下さい。だって父様が女性として好きなのはリリーさんなのでしょう!?私を、嫌いな私を!どうとも思っていない私を!!手に入らない母さんの身代わりにしないで!!!」
血を吐く様な叫びだった。今まで、一度も見たことがない顔をさせた。――泣かせた。
ぼろぼろと大粒の涙が次々に零れていく。ひどく憎々しげに僕を、僕だけを大きい瞳に映して、アニーが泣いている。
「アニー、お前は身代わりなどではない…!リリーの身代わりにしているなどと思わないでくれ…」
頼むから信じてくれ。僕が好きなのはお前なんだ。アニー、愛しい娘。愛しい女性ひと。
「じゃあ、何ですか?母さんの身代わりでないのならポッターの?どちらも母さんの忘れ形見という点では同じですものね。片や母さんの瞳を持ち、片や親に似ていない忘れ形見。
それとも、負い目ですか?私が死んだから?どうとも思わない私が死んだのに?むしろ喜んだのでしょう?やっと重荷が死んだのだと。ここまで我慢して育てた甲斐があったのだと、喜んだでしょう?」
「馬鹿者…!!」
「何が、馬鹿なんですか?ねぇ、父様、何が?」
「全てだ、馬鹿者!!何と言ったら信じてくれる?何度言ったら分かってくれる?我輩が想っているのは貴様一人だと!!」
「私に、触らないで!!母さんを想う手で、ポッターを守る手で、私に触らないで!!」
「リリーを愛してなどいない!!ポッターを守るなんてもう懲り懲りだ!女性として愛しているのはお前だけなんだ!!信じてくれアニー、頼むから、信じてくれ…!」
「信じる?どうして?だって父様は、私に興味がなかった。私に何もしてくれなかった」
「いつだってポッターを見てた」
「ポッターと母さんしか、見ていなかった」
「私のことなんて、気にも留めては下さらなかった」
「父様、私はクィレルに攫われかけました。バジリスクに噛まれました。ブラックに殴られました。ペティグリューに腕を斬られました。死喰い人に磔の呪文をかけられました。マルフォイに妨害の呪文をかけられました。そして最後には何度も何度も磔にされ、死の呪文を掻い潜って死にました」
「私はそれを、一度も貴方に伝えたいと思ったことはありません。心配もせず、冷たい目をした貴方を見たら耐えられなかったでしょうから。
幼少の頃だって、貴方がいない時、よく死喰い人に襲われました。貴方は何も知らず、何も気付かず、ポッターだけを守っていたでしょう」
「……嘘、だろう」
「ほら、知らなかった。
――母さんに迎えにきてもらいましょう。父様、貴方は母さんとお過ごし下さい。父さんはきっと、ルーピンやブラックと旧交を暖めていますから」
「っ待ってくれ!!…アニー…ッ!!!」
「――セブルス…」
「リリー……あの日のこと、今までのこと、すまなかった…。許さなくていい。僕のことは許さなくていいから、頼む……アニーに、会わせてくれ…!」
「セブ、私はもう怒ってなんていないわ。ごめんなさいね、セブ、ありがとう。私の大事な子供たちを守ってくれて。愛してくれて」
「あの子は、私達にさえ会ってくれないの。誰とも話さないの。ハリーを守るので精一杯だった私達は、あの子に何もしてやれなかった」
「ごめんなさい、セブルス。私達があの子を、あそこまで歪めてしまった」
「違、う…違うんだ!」
「僕が、…僕がもっとあの子を見ていてやれば…!!大事な娘だったんだ!親子ほど年が離れてるのに、愛してしまった、大事な子なんだ!なのに、僕はポッターにしか目を向けてやれなかった!昔の想いを引きずって、自分勝手にアニーを避けたことだってあった!何度も傷つけた!!なのに、アニーは、君の娘は、僕なんかを助けて死んでしまった!リリー、僕は君にも、アニーにも、何と言って謝ればいい?こんな酷いことを、どう謝ったらいい…
!」
「アニー、お前に、会いたい…。我輩が悪かった、話すだけでも許してくれ。アニー、出てきてくれ…」
ここで挫折した。ちなみにこのまま結ばれて転生後も会えればいいな。
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