episode
□狂想曲 5
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一番まずいのは
彼女が例の組織の一員だった場合
今は上手くいっているが、いつ気づかれるかは分からない
現に、赤井秀一は組織にFBIとして潜入していたことがバレて消されかけている
自分が目をつけられるのも時間の問題かもしれない
あのサングラスの女性が組織の回し者で、自分の周りを嗅ぎ回っているとしたら
.....いやいや、考え過ぎた
子どもを助け、そのままこの喫茶店に来る確率など、計算して当たるようなものではない
きっと、ただの通りすがりで
咄嗟に出た行動が奇跡的に成功した
サングラスを取るのを忘れて
名前を言うのが恥ずかしかった女性
きっとそうなのだ
そうであってほしい
取り敢えず、コナンと取り付けた約束の日まで待とう
小さな子どもというのは、大人が気付かないような突拍子もないことを思いつくことがある
少年探偵団に知識を仰ぐ日が来るとは
全く意外なものだ
しかしコナンは別格
大人も目を見張るような洞察力と推理力
幾度となく助けられてきた
「さてさて、名探偵と共同作業か」
安室の口元には
薄ら笑みが浮かんでいた