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□狂想曲 5
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けれどもこの子が自分に話を持ちかけたということは、相当気になるのだろう
「確かに、世の中にはとんでもなく強い女性もいるからね.....例えば、蘭さんのお友達の、世良さんとか」
"いや、蘭さんもなかなかだな"
と後から付け加える彼
世良真純は
頭も良くキレるし
体術も多少はできる
それを考えれば、先日の女性のことも少しは納得がいく
「それでさ、安室さん」
"協力して欲しいことがあるんだけど"
コナンの手に持つグラスの中で
溶け始めた氷がカラリと音を立てた
「僕は離れてたから、あの女の人のことはよくわからなかったんだけど、他の3人はすごく近いところで会ってるんだ」
特に歩美は彼女に触れている
「唐突に女の人のことを聞いても、怪しまれちゃうかもしれないでしょ?だから、手伝って欲しいんだ」
「要するに、ここ(ポアロ)に3人と来るから遠回しに情報を聞きだせってことだね」
「....どう?」
─────────
閉店時間を過ぎ
後片付けと明日の準備をする
昼過ぎに現れた小さな名探偵の提案には、もちろんyesと答えた
自分でも思う
何故そこまであの女性にこだわるのか
もしかしたら本当に運動神経の優れた人間かもしれないし、奇跡的に車に轢かれずに済んだのかもしれない
警察官には身体能力の優れた人間がたくさんいるし、彼女もその可能性だってある
女性の自衛官やレスキュー隊もポピュラーになりつつある時代
じゃあそれを打ち明けなかった理由は何なのか
真っ先に浮かんだのは
自分の様に大事な任務を請け負っているかもしれない、ということ
公安所属だが例の組織に潜入している自分
簡単に警察だと打ち明けることは出来ない
FBIやICPO、その他国際機関の回し者かもしれない