episode

□狂想曲 5
2ページ/3ページ



けれどもこの子が自分に話を持ちかけたということは、相当気になるのだろう


「確かに、世の中にはとんでもなく強い女性もいるからね.....例えば、蘭さんのお友達の、世良さんとか」

"いや、蘭さんもなかなかだな"

と後から付け加える彼

世良真純は
頭も良くキレるし
体術も多少はできる




それを考えれば、先日の女性のことも少しは納得がいく







「それでさ、安室さん」









"協力して欲しいことがあるんだけど"







コナンの手に持つグラスの中で
溶け始めた氷がカラリと音を立てた







「僕は離れてたから、あの女の人のことはよくわからなかったんだけど、他の3人はすごく近いところで会ってるんだ」


特に歩美は彼女に触れている



「唐突に女の人のことを聞いても、怪しまれちゃうかもしれないでしょ?だから、手伝って欲しいんだ」


「要するに、ここ(ポアロ)に3人と来るから遠回しに情報を聞きだせってことだね」




「....どう?」









─────────









閉店時間を過ぎ
後片付けと明日の準備をする


昼過ぎに現れた小さな名探偵の提案には、もちろんyesと答えた



自分でも思う




何故そこまであの女性にこだわるのか




もしかしたら本当に運動神経の優れた人間かもしれないし、奇跡的に車に轢かれずに済んだのかもしれない


警察官には身体能力の優れた人間がたくさんいるし、彼女もその可能性だってある
女性の自衛官やレスキュー隊もポピュラーになりつつある時代




じゃあそれを打ち明けなかった理由は何なのか





真っ先に浮かんだのは
自分の様に大事な任務を請け負っているかもしれない、ということ


公安所属だが例の組織に潜入している自分


簡単に警察だと打ち明けることは出来ない


FBIやICPO、その他国際機関の回し者かもしれない
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ