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□狂想曲 5
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「何だい?話って....」




ジュースを飲むコナンの向かいに座る店員

安室透ことバーボン




彼はこの小さな名探偵に話があるんだと呼び出されたのだ



「何って、大体の察しはついてるよね」


「この間のサングラスの女性のこと、かな?」


コナンの首が縦に振られた



やはり同じところに目をつけていたか




「君がおかしいと思うくらいだから、何か根拠があるんだね?」


「うん....あの人の動き、ただ陸上をやってただけで出来るようなものじゃないよ」


「というと?」







─────────







コナンは女性が歩美を助けたときの様子を詳しく安室に話して聞かせた





「ほう....それは興味深い」


「そして、あのサングラス....外の日差しが気になって掛けてたのなら、この喫茶店ではとるのが普通だよね」


「子どもたちに急かされて取るのを忘れたっていうのも考えられるけど、君はそうとは思ってないようだね」


「───どうしても顔を見せたくなかった、のかも知れない」


「でも何故そんな人が歩美ちゃんを助けるんだい?」


「さあね...気まぐれかもしれないし、もしかしたら僕たちの周りを探ろうとして....」


「名前を言うのを戸惑ったのも、頷ける.....と」






女性は名前を聞かれた時、すぐには答えなかった

一瞬迷って、"綾美"と言った





もしそれが偽名だったとしたら


はたまた言いたくない理由があったとしたら





「まあ、僕の思い違いかもしれないんだけどね」


あははと笑いながらジュースを飲み干したコナン
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