episode
□狂想曲 13
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「灰原....お前、心当たりでもあるのか?」
阿笠邸にて
博士、コナン、哀のいつもの3人で
話の話題は勿論
────サングラスの女性
「知っているという程でもないわ」
「そうではないってことを、お前の顔色が物語ってたよ」
「──────」
まあまあ新一、そんな怖い顔せんでも
と博士がなだめ、取り敢えず2人とも座らせる
ジュースが出されるも、今はそんな気分じゃない
「例の女優、彼女の裏の顔は、とある組織の一員」
「とある....?」
「そう....黒の組織ではない、また別の国際的な危険組織よ
黒の組織とは対立しているものの、決して争わない」
「黒の組織が犠牲を恐れるほどの組織って訳か」
「ええ」
黙り込んで何かを考えている様子のコナン
その小さな体でいくつもの事件を解決してきた名探偵
「そんな組織が本当にあるなら、警察やFBIも動くはずだ」
「彼らは穏便で陰湿よ、黒の組織でさえ数年前から全く動向も掴めていない」
「何だと...?!」
「彼女は、組織の一員だったらしいけれど、子どもを産んでから女優業を引退したきり姿を見せない」
「────消されたのか」
「そうでしょうね」
「お、おい!!それは警察に相談した方がいいんじゃ....」
慌てふためく様子で博士が話に割って入るも、「無駄よ」の一言で押し黙ってしまう
日本の警察が握っている情報はゼロに近いはず
ましてや相手の組織に警察に動きがあると知られれば、どんな犠牲が出るかは分からない