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□狂想曲 2
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朝は快適だった




越してきたマンションの最上階は窓から朝日を大量に取り込む


大きく伸びをすると、顔を洗いに洗面所へ



今日から外へ出て、観光を兼ねた地理の把握を開始する


施設





彼らをこの地で待ち受けるには、あらゆる要因を頭に叩き込む必要がある





サングラスを掛けると
姿鏡の前でクルリと一回転


『うん、バッチリね』



"いってきます"

誰もいない部屋にそう呟いた







──────────







実際に東京の街を歩いてみて
平日でもこんなに人が多いのは驚きだ


スクランブル交差点は人の波が絶えることはなく
公共交通機関もひっきりなしに動いている


なるほど忙しい


流石、首都である




初めに確認したのは警察署


なるべくお世話になりたくないものだ



だが、綾美の計画に警察が突っ込んできたとしても、きっと何も得られないだろう

というか、彼らに出来ることなど何も無いのだ

"無能"

この言葉に尽きる






元々交通機関が発達しているため、田舎と比べて乗用車を保有する国民が少ないのが都会の特徴だ

道路も、国道や首都高速といった大きなものはすぐに目に付く

土地が狭いため、住宅街はそこまで道は広くないとみた

車1台通れる空間か、もしくはそれ以下



さっと見た程度だが、裏路地には不良が屯できるような暗い空間も確認できた

背の高い建物が多いのだから、その分だけ日の当たらない場所もある

バイクでならそこも移動できそうだ
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