episode
□狂想曲 6
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黒の組織の顔写真
ジンやウォッカの顔は把握出来ているらしい
オリンポスの顔写真
ヒットしたのは鳳博子のみ
やはり何もないか
博子のほかに数名の名前が上がっているが全て人相不明
私がここに情報を書き込んでやりたいくらいだわ
オリンポスを潰す為にまずは日本にやってきたというのに
その日本には何も手掛かり無し
まあ元々期待していなかったが
最後に公安の顔でも覚えてしまおうか
彼らは私服警官とも呼ばれる、潜入、諜報を主とする任務に当たっている
どこに潜んでいるか分からないため、念のために一応────
『この顔────』
スクロールしていた指が止まる
映っていたのは
この間喫茶店で会った褐色の店員
『降谷零.....』
警備企画課...
スパイ任務を与えられている公安警察官だったとは
なるほど安室透は偽名だったという訳か
もっと面白いことがあった
安室透は黒の組織に潜入してバーボンというコードネームを与えられているらしい
ここにある黒の組織の情報は彼が集めたものだと推測できる
『意外とやり手なのね』
何のためにあの喫茶店にいるのかは不明だが、下手な行動は謹んだ方が良さそうだ
公安に博子の情報がある以上やはり自分の顔は容易に晒さないほうがいい
綾美の髪の先から
ポツポツと雫が垂れている
それをさっと拭き取ると
パソコンの電源を落とした