輝く豆腐たち
□カラーコンタクトが痛い
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宿舎に帰り、寝支度を整えてベッドに寝転ぶ。
同じようにベッドに横になったオニュヒョンと目が合った。
「ミノヤ、目はもう平気?」
「はい、何とか」
「良かった」
うつぶせになったオニュヒョンが自分の腕を枕にして僕を見ている。
優しい言葉に、優しい笑顔。
僕は幸せだ。
「オニュヒョンは、コンタクト痛くなかったですか?」
「うん、慣れちゃった」
「流石」
少し羨ましい。
何となく、僕のヒョンは何でもできるんだと誰かに自慢したい気持ちになった。
「ミノヤ、ちょっと、こっちにおいでよ」
オニュヒョンが、うつ伏せのまま僕を呼ぶので、僕は素直に頷いてオニュヒョンの隣に並んだ。
ヒョンは、僕の瞼を撫でるようなそぶりをして笑った。
「よしよし」
「ふふ、僕の目を慰めてくれてるんですか?」
「そう」
僕はヒョンと同じ体勢になって、見つめあった。
「ミノヤの目はくりくりしてて、カラーコンタクトがよく映える」
褒められて嬉しいけれど、できればもうコンタクトはしたくない。
目の痛みに慣れる気がしなくて、想像しただけで涙が出そうだ。
僕は何も言わずに微笑むだけにした。
「けどやっぱ、今のミノヤが一番好きかな」
「オニュヨン・・・」
僕もヒョンが好きだ。
言葉にするより先に、ヒョンのこめかみにキスをした。
今日はこのまま、寝てしまおう。