東方の神を起こせ

□サイン
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SHINeeミノとの電話が終わった後、背後から近寄るヒョンにコーヒーを渡されながら声をかけられた。

「ねぇチャミナ?」
「何ですか?」
「今の、誰?」

通常、彼はあまりそういうことに干渉してこないので少し驚いた。

「ミノですよ」
「そう…」
「何でですか?」
「ごめん、今、ちょっと聞こえて」

聞こえてもいい場所で話していたので気にしていない。
むしろ気にしろと思っていたくらいだったが、申し訳なさそうにする彼にS心が少し顔を出した。

「人の電話に聞き耳を立てるとは…」
「そ、そんなつもりじゃなかったけど…」
「そうですか」
「あのさ、ミノって、俺たちのことどこまで知ってる?」

僕らがそういう関係であることを、ミノやギュヒョナに打ち明けたと言ってある。

「どこまでって、分かりづらいですね。何が聞きたいんですか?」
「例えば、した後、の話、とか、そういう」

歯切れ悪くも、電話の内容を的確に推理できたユノに心の中で拍手を送り、答え合わせのつもりで居酒屋での事を話した。
その間、当人は顔を青くしたり赤くしたりと忙しそうだった。

「おま、そんな…俺の威厳とか…」
と呟いて肩を落とすので、ちょっと気の毒になり、なんとかフォローを試みる。

「ま、まぁ、大丈夫ですよ。始めからあいつらの中でそれほど威厳ないですから」
「え?嘘だぁ…」

悲しそうに表情が暗くなってしまった。
そんな所も愛おしいので眺めていると、不服そうな顔でこちらを見るユノと目が合った。
慰めるつもりで頬に触れると、頬を膨らませて手のひらに擦り付けてきた。
それを誘ってるのサインとみなし、ぷっくり膨らんだ頬を潰して唇を食んだ。
するとユノは顔を振って嫌がる。

「誤魔化すなよ、俺は、怒ってるんだから」
「だから慰めようとしてるんじゃないですか。こうして」

もう一度捕まえようと手を伸ばすも、顔を背けられた。
しかし体は近くにあるので抱きしめると、捕まったーとクスクス笑う声が聞こえた。

「チャンミナ、俺が若くないから、労ってくれてるんだね。ありがと」

笑いながらそう言って頬にキスされた。
キスをされながら僕は、部屋にユノ専用のゴムがしっかり常備してあるのを思い出した。
それから逃げられないように抱きしめる腕の力を強めて、首筋に舌を這わせた。

これは僕なりの、これからSEXしますのサイン。

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