とある惑星の使者

□はじめての
1ページ/6ページ


ミンソクはゼミの研究で帰りが遅くなっていた。
研究室の戸締りを買って出たためだ。
一人暮らしであるため、彼を待つものはいない。
時計の針は10時半ごろを指している。
まだ学校に残る生徒もいるが、少し中途半端な時間だったため、周りに生徒は誰も歩いていなかった。
警備員は一瞬不審そうにしてから、ミンソクを見ると表情を和らげ、軽く手を振った。

「ミンソク君、ゼミ?」
「はい」
「そっか、遅くまで、御苦労さん」
「警備員さんも。お疲れ様です」

軽く会釈をしながら校門を出る。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ