とある惑星の使者

□パーソナルスペース
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ジョンインは事務所のソファに座ってぼんやりTVを眺めていた。
ぼうっとしながら、どうしたらミンソクにかっこいいと思ってもらえるか考えていた。

何とはなしに見ていたTVドラマのワンシーン。
そこには幼い兄弟が映っていた。
兄はペットボトルを開けようとする妹を愛おしそうに眺めている。
自分で開けようと奮闘する妹を暫く見つめた後、「かしてごらん」と言って、妹の手からペットボトルを優しく取り上げた。
妹は蓋が開く前から嬉しそうに舌舐めずりをしている。
兄はそんな妹を一瞥してから、少し得意げな表情でペットボトルのキャップをひねった。
カチリ、軽快な音を立てて蓋が開いた。

「これだ・・・!」

ジョンインは音を立てて椅子から立ち上がり、自動販売機へ走った。
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