超にゅースター

□ホースシューリングの行方
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俺とゴニルがお揃いで付けていたホースシューリングをユナクんが気に入って買ったのは割と有名な話。

「なぁ、グァンス。ゴニルとお揃いの指輪、俺が買ってからゴニルあんまりしてなくないか?」
「んー?そう?」
「グァンスはよくしてるけど、ゴニルはあんまりしてない気がする」
「気分じゃない?俺だって気分でつけたりつけなかったりだし、ユナクんだってそうでしょ?」

また始まった。ユナクんの乙女モード。
ウジウジしだすとマイナス思考になるやつ。それから、本人には直接言わずに外堀から埋めていくやつ。
気になるなら直接聞けばいいのに。

適当にあしらっておけばシュンとしながらも引き下がるけど、今回はアドバイスしてあげようと思った。

「ゴニルに言ってみれば?なんでしないのかって」
「えっ、ヤダよ。仲良いんだからグァンスが聞いてよ」

なんでだよ!俺は気になってねーし!というツッコミは飲み込んだが、
どうやら墓穴を掘ったようで、面倒なことに巻き込まれてしまった。
というよりも、やぶ蛇、飛んで火に入る…。
しかし、頼まれたら断れない性格なのと、ゴニルの反応も気になったので今回だけはリーダーのお願いを聞いてやることにした。

「えー、じゃ、覚えてたら聞いとくわ」
「覚えてたらじゃないよ。ちゃんと聞いてね」

どうしてこうも上からになれるのか理解出来ないが、その声は受け流してその場から離れた。
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