輝く豆腐たち

□カラーコンタクトが痛い
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慣れないコンタクトは辛い。
特にカラーコンタクトはゴロゴロすると聞いていたけれど、本当だった。
音楽番組の撮影中、僕はずっと目の痛みと戦っていた。
ダンスをしている間は何とかなっていたけれど、トークや待ち時間は何度も目元を触ってしまう。

「ミノヤ、目辛いか?」

痛いけれど、撮影中だし周りに気を使わせたくなかったので、できるだけ笑顔でいた。
しかし何度も目をいじっていれば、そりゃぁ気になるだろう。
しびれを切らしたようにオニュヒョンが声をかけてきた。

「んー、慣れてないので、ちょっと」
「あと少しで終わるから、頑張って」
「はい」

何とか番組の収録を乗り切ると、一目散に控室に向かった。
鏡の前に立つと、すぐにコンタクトを外して叩きつけるようにゴミ箱へ捨てた。

「はー!!痛い!痛かった!」

外してもしばらくは目がゴロゴロしていたので、何度も目薬を差した。
ぎゅっと目を閉じて、違和感が無くなるのを待っていたら、オヒュヒョンが声をかけてきた。

「ミノヤ、よく頑張ったな」
「オニュヨン」

背中を叩かれたので、振り返って軽くハグをした。

「ゴロゴロして辛かったよな、偉い偉い」

言いながら、僕の頭を撫でてくれたので、目の痛みは飛んで行った。
オニュヨンは優しい人だ。
嬉しくて、僕はにっこり微笑んだ。
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