過去拍手のお話

□世話のかかるおじいちゃん
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最近ずっとダイエットをしていたから、お腹が空いたのにカバンにお菓子が何も入っていない。
わざわざ買いに行くほどでもないが、どうしようか悩んでいると、目の前をジヒョクが通った。

「ホニョア!」
「ん?」

ユナクは小走りでジヒョクの近くへ行き、にこにこ笑顔で問いかける。

「お腹すいちゃって。お菓子持ってない?」
「持ってないですよ」

きょとんとした顔でジヒョクが答えると、ユナクは頬を膨らませて言った。

「じゃぁなんでそんなに太ってるんだよ。バカじゃないの!」
「え〜」

理不尽な暴言に、ジヒョクは怒るどころか笑って返す。

「最近は痩せてカッコよくなってきたって言ってたじゃないですか」
「それはそれ!これはこれ!何で持ってないの」
「だって、いつも持ち歩いてないですよ」
「お腹すいたのに・・・」

がっくり肩を落とす兄を見て、ジヒョクは背中をポンポンと叩いた。

「ユナギョン、久しぶりにカフェ行きませんか?」
「今から?どこの?二人で?」

優しく声をかけるジヒョクに、しかめっ面で質問する。
ジヒョクは肩をすくめてうなずいた。

「今から二人で、前に気になるって話してたカフェに。行きませんか?」
「・・・」
「僕もお腹が空いてきました」
「・・・しょうがないから、行く」

世話のかかるおじいちゃん

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