過去拍手のお話
□謎だらけの君
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「ヒョンソナ」
「はい」
呼べばすぐにやってくる。
「お前最近SNSやんないんだな」
「もともと得意じゃないので」
話が弾まない。
何を言おうと思ったんだったか。
ああ、そうだ。
「元気か」
「え、急にどうしたんですか?」
「いや、急に思って」
「一緒に行動してるじゃないですか」
だってお前いつもどこにいるのか分からないんだもん。
それは内緒。
「いつも静かに隅っこいるから」
「そうですか?」
そうじゃないっけ?
お前いつも何してんの?
それは聞けない。
「お前、もうちょっと、俺んとこおいで」
「え」
これは本音。
お前から来てくれないと、どこにいるのか分からなくなる。
ヒョンはお前の事が知りたいんだよ。