過去拍手のお話

□今日もお前は愛されてるぞ
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雑誌の壁ドン企画、ユナクはソンモと、ソンモはユナクとジヒョクと撮影した。
それぞれ他のメンバーとも行ったが、ユナクはソンモの反応が気になったらしい。

「ねぇ、モちゃんさ、なんでジヒョクにあんなことされて平気なの?」
「あんなことって…別にただの撮影じゃないですか。すごい気持ち悪かったけど」
「俺はジヒョクとはしてないけど、絶対無理だと思う。何で平気なの?」

何で何でとソンモに詰め寄るユナクだったが、逆にソンモに質問された。

「何でって…そうだ、前から気になってたんですけど、
ユナクさんは僕の時は平気なのに、なんでジヒョク相手だと照れるんですか?」

イベントでもメンバー同士で一寸劇のような事を披露する場面がしばしばある。
ユナクはソンモ相手では平気で甘いシーンを演じれるが、
ジヒョク相手になると、決まって恥ずかしがってしまう。

「えー?んー、だってモちゃんは可愛いから・・・」
「何ですかそれ」
「いいから、俺の質問に答えてよ」

ソンモの質問には曖昧に答え、早く早く!と急かす。
不服そうにしながらも、可愛いと言われて気分を良くしたのか、
ソンモは「そうですね…」と考えを巡らし、話し始めた。

「正直、ジヒョクがカッコつけな演技するとき、
真剣に相手を落とそうとしてるのが腹立つんですよ。
相手関係なく、かっこいい俺に惚れろみたいな態度がムカつく。
だから全然恥ずかしくない」

溜めていた割にスラスラ出てきた理由を聞き、
ユナクは『こういう所でも負けず嫌いな部分でちゃうんだ』と
可愛い弟が余計に愛おしく感じた。

「へぇ・・・」

愛しさのあまり微妙な反応になったユナクを見て、
ソンモはむっとした表情で抗議した。

「聞いといて何ですか、その反応は」
「いや、やっぱりモちゃんは可愛いなと思って」
「何ですかさっきから…」

二人の会話を部屋の隅で聞いていたグァンスは、
相変わらずイチャついてるなぁと思いながら、ジヒョクにLINEを送った。

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