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□詩を書くあなたに100のお題。4
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036「白い帽子」

夏の原色の空に
それはよく映えて眩しいほどに。
君が振り向いて、笑う。
それだけなのに
いつもと違う景色に見えるのは何故なんだろう。
全速力で咲く向日葵と
涼しい顔で熱くたぎる太陽。
ねぇ。
君が側にいたら
なんだって出来る気がするよ。
だから、手を繋いでもいいかな。
お願いだから、ずっと側にいてよ。

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037「スカート」

風で翻る君の長めのスカート。
空色の海は
どこまでも青く。
繋いだ手から伝わる熱は
ずっと欲しかった君の命の証。
この「奇跡」を「運命」と呼ぶ人がいるのなら
肯定してしまうかもしれない。
君の横顔が眩しそうに目を細める。
そんな事にすら幸せを感じてしまうんだよ。

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038「誓約」

オレには君しかいないから。
誰にも渡すもんか。
この手は決して離さない。
君の笑顔だけは
絶やさせないから。

「ずっと、隣にいてください。」

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039「切断」

いつだって私の心を切り裂くのは
あなたの優しさなの。
私の小さな心は
あなたの優しさでもうボロボロなの。
ドキドキと高鳴って
苦しくなったり
澄み渡ったり。
私の心はとてもキレイだけど、ボロボロなの。
あなたが悪いのよ?
切り刻まれたこの心を
もっとあなたでいっぱいにしてね。
刻まれた心ひとつひとつに
あなたが存在するのだから。

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040「喪失感」

「君がいなくなったら」を想像する。
ある日突然、君がいなくなったら?
きっと、オレもいなくなるだろうな。
この世に存在するだけの
ただの塊になるのだろうな。
君を失う悲しみは
今は想像するだけだけど
いつかやって来るんだよね。
いつか来るその日。
それは明日かもしれないし
ずっとずっと遠い未来かもしれない。
「失って初めて分かることもあるんだよ」
誰かが言ったそんな事。
失ってから気づいても遅いじゃないか。
「今」を精一杯愛したい。
君を力一杯抱きしめたい。
失う前に気づきたい。
何よりも、君だけが大切だと。

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