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□詩を書くあなたに100のお題。6
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※お題※
051 何度でも
052 24時間
053 偽物
054 人形
055 ぬばたまの夜
056 願わくば
057 ねずみ色
058 残り少ない
059 バケツ
060 箱


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051「何度でも」

君を呼ぶオレの声は
闇の中でかき消されていく。

小さな蛍のような光を探して。

それが君なんだとようやく気がついた頃
オレは闇と同化するように
消えていくんだね。

もう何度君を呼んだだろう。

この口が動かなくなるまでは
君の名前を呼び続けるよ。

ねぇ。
君もオレを呼んでくれているのかな。

何度も何度も何度でも

オレは君を探し続けるよ。


・・・・・・・・・・

052「24時間」

一日中、考えているのは
もちろんあなたの事。

今誰といるの?
何をしているの?
私を想ってくれている?

考えても考えても時間が足りなくて。
あなたの事だけで
頭がいっぱいでどうしようもなくて。

あなたの中の私と。
私の中のあなた。

24時間ずっとずっと
あなたと繋がっていたいよ。


・・・・・・・・・・

053「偽物」

この想い。
いっそ偽りだったなら。

こんなに苦しくて
こんなに熱くて
こんなに嬉しくて。

全て偽りだったなら楽になれるのかな。

息が出来ないほどのこの想いは
『愛』と呼ばれるソレなのかな。

想いをひたすらに隠したオレは
君の前で「偽物」を演じてしまう。

早く気づいて。
この「本物」の想いに。


・・・・・・・・・・

054「人形」

あなただけの。
あなたしか見えない。

私を生かすのも殺すのもあなた。

糸を垂らして操って
いつでも私を華麗に躍らせる。

それは時に美しく
時に残酷に。

いつだって、あなた次第の恋。

私の心は
あなただけの操り人形。


・・・・・・・・・・

055「ぬばたまの夜」

この暗闇に浮かぶ君の笑顔は
月のように優しく
星のように繊細で。

このまま君とどこまでも・・・。

水面に映るふたりの影は
色を濃くして。

重ねた唇の温度だけ感じていたい。

ずっとふたりだけでいられたら。

叶わぬ願いは
闇の中へ堕ちていく。


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