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□見えない世界。
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もう何も映らない
もう何も見えない

君がいない
ただそれだけの世界

君がいない
色をなくした世界

指先から
散り散りに崩れていく感覚に
自分を見放してしまいそう

桜が舞うように
赤い花が散るように
無くなってしまえばいい
消えてしまえばいい
忘れてしまえばいい

月日は夢のように
穏やかに
緩やかに
過ぎていくけれど

何故だろう

君だけがいない

パズルのピースが欠けてしまった世界を
出口の見えない迷路の世界を
さ迷って
足掻いて
苦しくなり
もう動けない

なんのための世界なのか
何故こんなにも醜い自分だけが
ここで呼吸をしているのか

意味などない
もう
なんの意味もないのに

苦しい
呼吸などしていたくない

君のために
生きていたのに

こんな世界に
もう未練などない

何もかもが
輪郭をなくして
狂ったように
歪むだけ

君が好きだったあの空も
君が好きだったあの海も

全部
全部
風にかき消されていくんだ

星に祈る

最後に
最期だけ

君の笑顔に
還りたいとーーーー


☆☆☆
もしも、主人公が死んでしまったらシリーズ。(このパターンが何故か好き←)

生きていても意味が無い、だって君がいない。

なんて…
でも、蔵馬死なないで!!!!(泣)
矛盾と葛藤を書きたかった…

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