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□腹が減っては戦ができぬ
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ポッポー、と鳩ちゃんが窓の外に居るイルカ(?)に向かって挨拶している。
…なんて可愛いんだ。

その可愛い可愛い鳩ちゃんの頭上、つまり窓の上に時計がある。
シンプルだが鳩のデザインだ
…なんて可愛いんだ。

というかもう12時か。腹減った

「…驚かねェんだな」

長い沈黙を遮ったのは、なんとこの怪力マンだった

「あー。いや、さっきのバトルを見てたらそれなりに分かりますよー」
寧ろ実はピアニストです!とかパティシエです!って言われる方が驚きますね!うっわ想像出来ない!あっはっはヒィッ!

そう1人で楽しげに騒いでいると空のワインボトルが飛んできた。

「うわあああ!!危ない!それはマジで危ないですってばルッチさん!!」
ちょっと本気で怪我させようと思ったでしょう!なんて酷い男だ!と喚叫べばこの呑んだくれは、

「同じのをそっから持ってこい」
本当に酷い呑んだくれ男だ。



とりあえずワインセラーを無視し、まっくろいオシャレな冷蔵庫を開いた。
何故か入っていたオレンジジュースを嬉しそうに持って行けば、怪力マンの眉間には凄まじい皺が。怖い
「おい」
「何ですかルッチさん」
「俺は何て言った」
「同じのを持ってこいと言いましたね」
「ふざけてるのか」
「そんな!私はいつだって真面目ですよ」
プシュッ
あ、開けれた
「…」
「ちょ、無言で"それ"しようとしないで下さい!!あ、あのですね!お酒ばかりじゃ体に良くないですよッ!!」
全力で腕の中にある蓋の空いたオレンジジュースを"指銃"から死守する。というかこのオレンジジュース、ワインボトルみたいな容器に入れるだなんなて絶対高いヤツだ。守らなくては!

「このくらいじゃ俺は酔わない」
「いやいやいやいや、なんだかんだ言ってもう2本呑んだでしょうが!まだ昼ですよ!」
それにほら!いい香り!オレンジジュースは飲み物の神様なんですよ!と、そう言いながらオレンジジュースの口先を向ければ更に眉間に皺を。おいおい何処までこの怪力マンの眉間は皺を寄せれるんだ
もうしわっしわだよ!
フッフッフッ!しわっしわァ!!
この台詞気に入った

ゴツンッ!!!!!!
「イッデェェェ!!!!!!」
「それはお前が飲め」
そう言いながら怪力マンは自分でワインを取りに行った
…初めからそうしろよ。ワインセラーなんて開けたことないし、わかんないよ。
そして殴る必要は無いだろうが。
痛い泣きそう誰かヘルプ
ってそうじゃなくて、

「せめて何か食べながら呑んで下さい!体に悪いですよ!」
「どうせテメエが腹空かしてるだけだろ」
「なッ!そんな事は!」

ぎゅるるるるる

「「……」」

(海兵さん何か私に御恵みをッ!)

オレンジジュースって美味しいよね!いつも紙パックのしか飲まないけど。ほら安いし
ってか早く本題に入れよ私


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