『まいほーむ』
□一食目
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『夢』
『おい佐助…、前より私の飯増えてないか?』
『え、今更気づいたの?毎日少しずつ増やしてたんだけど…』
『なっ…、許可なしに勝手な事を…!』
『だって食べなさすぎじゃん!食べれないにしても、栄養足りなくていつか倒れちゃうよ?』
『そうだぞ!全く…、そんなんだから細いんだ!』
『細くて結構。私は素早さが売りなんでね』
『ホント、かすがより細いよな。特に胸が…』
『おいクソジジィ、喧嘩売ってるのか?』
『沢山食べれば胸にも栄養行くって!』
『佐助ぇ〜…?』
『佐助…、そこは××に似てきたんじゃないか…?』
『うっわ!ちょっ、やめてよかすが!』
『どういう意味だこのガキ…!』
『おい××、責任とって私の分の飯も食え』
『何でだよ!』
まだ佐助が可愛くて、かすがの露出も少なくて、私が無表情で、××が生きてた時。
あの時が一番楽しかった。
目の前の、昔の思い出。
もう帰っては来ない、あの笑顔。
手を伸ばしたって、届きはしない。
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