松永さんと○○

□松永さんとねこ
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『嘘でしょ‥』


会社の同僚が旅行に行くとのことなのでペットを預かってくれと泣きつかれた。
しょうがなく預かったのだが‥

「‥…よし、いい子だ」

「にゃぁ」

『ありえない‥…』

っというか目の前の光景が信じられない。


一日だけ預かる予定だったので小さなキャットフードの袋を買って帰ったのだけど、そのほとんどを久秀さんの手から食べた。

久秀さんは動物が嫌いなのだと思っていた。
だからこの猫を連れて帰ったとき、久秀さんに見せず私の部屋で世話しようしていたのだ。

なのに‥…

『今戻りました』

「‥霧姫。
その手に持ってるものは何かね」

『‥…‥…ゲージです』

「にゃっ」

この猫は初めて会う人を恐れることもない人懐っこい性格のよう。
そんな子でも久秀さんは嫌うだろうと、さり気なくゲージを背中に隠しながら自分の部屋に逃げこもうとする。

そんな私の肩を久秀さんはガシっとつかみリビングに連行された。 
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