短編集

□身長差と私
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『うぬぬぬ‥…!!』

悔しい。悔しい、悔しいっ!!
高校一年生にもなって黒板の一番上に手が届かないだなんて‥

『‥…‥…』

じっと黒板の上の方に書かれた文字(ちなみにその文字は"学")を睨んでみる。
当たり前だけど睨んでもその文字は消えない。
私が消さなきゃ‥

そもそも何故、私がこんなことに悩んでいるかというと今日は委員会があったから。

私はクラスのまとめ役‥要するに学級委員をしている。
その集まりで書記をやっているので、毎回委員会があるたびに苦戦を強いられていた。

委員会に頼れる知り合いがいないわけではない。
(現に花宮先輩はここを取りしきる生徒会長)
だけど、頼ってしまうと私の中で何かに負けてしまった気がするんだ。
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