短編集
□君が初めて
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長曾我部元親。
彼は私に初めて出来た、もったいないぐらいの彼氏。
その元親に私は意を決して前から思っていた事を尋ねてみた。
『ね、元親。』
「何だぁ?」
『実はと言うと‥馬鹿?』
『痛ぁい‥』
尋ねた瞬間飛んできたゲンコツが落ちた頭を擦りつつ、元親を睨む。これはDV‥ドメスティックバイオレンスだ!
「んな睨んでも謝らねぇよ。
だいたい彼氏を馬鹿呼ばわりする奴なんていねぇだろ」
『‥彼氏ねぇ』
そもそもそこだ。私なんかを彼女にした元親は馬鹿か趣味が悪いかの2択。
服などのセンスをみると趣味は悪いとは思えないんだよなぁ‥