短編集
□終わりの鐘が鳴る前に
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この近くに疫病神がいるらしい‥
町の子供たちが言っていた。
それで被害が出てもいやなので俺‥…斎藤一は疫病神をみに行くことにした。
俺は古い橋の近くにある小さい祠の神だ。
昔は信仰があり寂れてはいなかったのだが‥
今は大きな神様も出てきて俺の力は弱くなってきていた。
「やーい!疫病神!!
お前、また人に不幸を振りまくのかー!」
町の子供達だ。
そして、疫病神はと言うと‥
目の色が違う少女であった。
『私はっ疫病神なんかじゃない!!』
子供達から酷い言葉を言われても彼女は全く泣かなかった。
「さっさとこの町から出て行けよな!!
お前みたいな奴は何処でも虐められるだろうけど!」
そんな捨て台詞を吐くと子供達は立ち去っていく。
そんな状況を見ていたら
『なんですか?
すぐに立ち去るので少し待ってください』
と俺の方を向いていった。