短編集

□終わりの鐘が鳴る前に
1ページ/6ページ


この近くに疫病神がいるらしい‥
町の子供たちが言っていた。
それで被害が出てもいやなので俺‥…斎藤一は疫病神をみに行くことにした。

俺は古い橋の近くにある小さい祠の神だ。
昔は信仰があり寂れてはいなかったのだが‥
今は大きな神様も出てきて俺の力は弱くなってきていた。

「やーい!疫病神!!
お前、また人に不幸を振りまくのかー!」

町の子供達だ。
そして、疫病神はと言うと‥
目の色が違う少女であった。

『私はっ疫病神なんかじゃない!!』

子供達から酷い言葉を言われても彼女は全く泣かなかった。

「さっさとこの町から出て行けよな!!
お前みたいな奴は何処でも虐められるだろうけど!」

そんな捨て台詞を吐くと子供達は立ち去っていく。
そんな状況を見ていたら

『なんですか?
すぐに立ち去るので少し待ってください』

と俺の方を向いていった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ