短編集

□俺の魂の還り場所
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夜中に急に呼び出しをうけ、どうしても出ないといけなくなった。
俺はケータイの画面を睨みつつ隣に寝ている霧姫を起こさないように布団から抜け出す。


「近藤さん!」

「すまないな、トシ‥寝ていたんじゃないか?」

「あァ。それより俺は夜明けまでに帰らないといけねェんだ。早く何があったか教えてくれ」

近藤さんから聞いた話によると攘夷志士がまた数人捕まったらしい。総悟が今拷問にかけているが‥まだ何も情報が掴めてないらしい。
どうやら、ここは俺の出番のようだ。


「手間ァとらせやがって‥」

屯所から家への帰り道に1人ぼやく。攘夷志士はデカイ組から金で雇われたらしく、いい情報は何一つなかった。

「第一、あいつが起きちまってたらどーすんだよ‥」

その俺の心配は大当たりすることになる。
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