短編集
□応援
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「霧姫?」
晩飯ができたので、部屋でテスト勉強をしていた霧姫を呼びに来たのだが‥…
『すぅすぅ‥…』
「寝ちまったか‥最近、頑張ってたもんな‥」
幸い、霧姫は風呂に入ってるのでこのまま寝ても大丈夫な状態だ。
勉強なんて絶対しない!!と豪語していたが、ちゃんとしているのを知っている。
しかも、夜遅くまでだ。
「テストまでにはまだ少し時間があるんだっけか‥」
カレンダーを見るとテスト日にはあと3日あることがわかった。
「寝かせてやってもいいよな‥」
せめて、あと1時間。
こいつに安らかな眠りを。
ふと目線を落とすと開いたままのノートが見えた。
苦手そうな所に付箋でポイントを書いてやり自分の羽織をかけ頭を撫でて
「テスト勉強、もう少し頑張れよ‥終わったら2人で遊びに行こーな‥」
と微笑みながら言った。
END