今日はなんの日?

□トゥルーエイプリル‥?!
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エイプリルフールに書き上げたかった‥…!!
‥一日遅れです。


「明日は何の日か知ってるか霧姫?」

『え‥?
今日は確か4月1日エイプリルフールでしたよね。
明日も何かあるんですか?』

あまり大人になると日にちの感覚が鈍くなってくるなぁと心配になってくる。
だけど4月2日に何かあるなんて聞いたこともない。

何だろう‥…記念日‥??
もしかして記念日だった?!!

どどどどうしよう‥
何も用意してないし覚えてないことをアピールしたよ‥

「ククッ記念日じゃねぇよ」

『ふぇ?!‥良かった〜』

慌てる私の表情を見てニヤニヤしていた歳三さん。
私の考えていることはお見通しなのか否定はしてくれたものの意地悪だ‥…!

しかも今思ったけど、私今日嘘ついてない‥!!
もったいない‥!せっかく嘘をつけるのに!

そんなことを思っている私を置いて歳三さんは話を進める。

「明日はエイプリルフールの逆の日‥
トゥルーエイプリルってんだ」

『嘘をついちゃいけない日ってことですか?』

「あぁ」

嘘をつかない。
小さな頃よく言われた。
だけど嘘には自分を守るものと人を守るものがある。

その全ての嘘を1日だけ絶つ。

‥…難しいだろうなぁ。

例えば

大事にとってあった沢庵を食べちゃった時にも嘘をつけない。
それに怒られるってわかっててやりたくなることもある。(思いっきり後ろから飛びついてみるとか)

それの言い訳(嘘)ができないなんて!

‥…なんて困る日なの。
1日大人しくしてろ‥って無理よ。

『明日は嘘をつかないように気をつけないといけないんですね‥』

「悪さをしまくる霧姫にゃ難しいことだな」

『悔しいですが何も言い返せません‥!』

明日一日を乗り越える為に今日とびっきりの嘘をつかないと‥

さて悩むか‥と眉間にシワをよせつつ考えていると

「ちなみに今のは嘘、だ」

『は‥…?』

とっさに意味を理解できなくて聞き返す。
それを苦笑気味にもう一度言ってくれる歳三さん。

「トゥルーエイプリルなんてもんねぇよ。霧姫は何でもすぐ信じるよな」

『‥…‥…!!』

なんだ、なんだ‥…?
要するに私は歳三さんの手のひらで転がされていたわけですか?!

『なっ‥…!』

「俺が一枚上手ってわけだ。
今日の嘘はもう諦めろ霧姫」

勝ち誇ったような笑みで歳三さんは私を見てくる。
‥…やられた。
だけど私がやられっぱなしで終わるような女と思わないでよ!

『‥…‥…』

目尻いっぱいに涙をため歳三さんを上目遣いに見る。

さぁ動揺しろ!!

それが嘘泣きって速攻でバレて散々笑われたのはまた次の話。

END
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