守護霊でいず!!!
□三成、憑いてますよ?
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「なぁ聞いていいか?」
『何でしょう?』
「敬語はやめろ。それと名前を教えてくれるか?」
改めて言われるとドキドキする。
『はいっ!私は雨宮霧姫と言いま‥
敬語はなしだよね‥…霧姫だよ』
「そうか、よろしくな霧姫!!
それでな‥‥既にお前には守護霊がいるんだが」
『へ?見えないけど‥』
「ほら、今なら見えるはずだ。
後ろ見てみろ」
何気なしに振り向くと
『ひっ?!!』
凶王三成の顔があった。
「貴様‥…私が今まで憑いてやっていたのに何様のつもりだ」
『何様と言われても‥
まさか‥?!元親が出ずに三成が大量に出たのは‥』
「コイツのせいだな」
何と言うことだ‥…
まさか三成が私に憑いていたなんて‥
『な、何に憑いてたんだ‥?
』
「あそこにある数珠だろ。
てめぇ俺のと間違えて買ったな?」
『‥…滅相もございません』
さて、問題は三成さんをどうするかだ。
守護霊は基本的に1人しか一緒にいられない。なら‥…
『あの、三成さん。うちのクラスに貴方を愛してる方がいるんです。
そこに引き取ってもらっても‥』
「家康以外なら誰でもいい」
『よかった‥やはり自分を好きな人を守った方がいいですよね』
「なら、私の本体をそいつに渡せ。そこで契約するかを決める」
『わかりました。
ごめんなさい、今まで守ってくれていたのに追い出す様で‥…』
私がホントに申し訳ないと頭を下げると、三成は硬い表情を崩し少し微笑んでくれた。
「気にするな。私はいつ、いかなる時も秀吉様、半兵衛様を崇めるためと、家康を残滅する為だけにある」
アニメでは"キャー"となるセリフだが目の前で言われると‥…
『痛いな‥』
「あぁ。しかも主のこと忘れてやがる‥」
END