今日はなんの日?

□まだ見ぬあなたと
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料理をオーブンに入れながら十四郎さんのプレゼントをいつ渡そうか、考える。

やっぱりご飯の後か‥いや、前だな。
ご飯でも驚いてもらいたいし、このプレゼントにも驚いてもらいたい。

よし、この料理ができるまでの間に渡してしまおう。

キッチンからリビングに移動して、すっかりリラックスモードの十四郎さんの隣に座る。

もちろん、プレゼントを持って。

『十四郎さんっ!どうぞ!』

渡すのは彼ならきっと喜んでくれるだろうと思っているもの。

世界に1つしかない大切な、大切な‥

それを授かった証を彼に。



十四郎さんはプレゼントを見て最初呆けたような顔をしていたが、すぐに驚いた顔で私に向き直った。

「‥これ‥…オイちょっと待て‥。
霧姫いるのか、そこに」

彼のプレゼントとしたのは母子手帳。
そう私達の子供だ。

『病院で診てもらってきました。
今、3ヶ月らしいですよ』

それからまた一瞬呆けたような顔になった十四郎さんは表情を緩め

「‥やったじゃねェか!」

まだそんなに大きくなっていない私のお腹を優しく撫でてくれる。

「性別は?もうわかんのか?」

『まだですよ‥
あっでも、私生まれてから知るほうがいいです』

「なら名前とか両方考えねェとな」
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